事件焼き肉店食中毒 流通段階から汚染か+(1/2ページ)(2011.5.4 21:54

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焼き肉店食中毒 流通段階から汚染か

2011.5.4 21:54 (1/2ページ)

 焼き肉チェーン「焼肉酒家(ざかや)えびす」(運営会社フーズ・フォーラス、勘坂康弘社長=写真)で発生した集団食中毒で、富山県は4日、砺波(となみ)店(同県砺波市)で食事後、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症して入院していた県内の40代女性が同日、死亡したと発表した。同チェーンの食中毒での死者は3人目で、成人では初めて。

 これまで、砺波店と福井渕店(福井市)でユッケなどを食べた男児2人が死亡し、他の店舗の客も含め、20人以上がHUSなどを発症。多くの患者から腸管出血性大腸菌O(オー)111やO157が検出されている。富山、福井両県警は同日、合同捜査本部を設置、業務上過失致死傷事件として捜査している。

 富山県によると、4日に死亡した女性は4月23日、砺波店で家族数人とユッケなどを食べた後、27日に血便などの症状が出たため入院。HUSを発症し、30日から意識不明になっていた。一緒に飲食した家族にも下痢や腹痛などの食中毒症状を訴え入院している人がいるという。

 一方、福井県と富山県による大腸菌の遺伝子検査で、死亡した福井の男児と、富山の店舗で食事をした患者から検出されたO111の遺伝子型が一致した。いずれの店舗も、ユッケ用の牛肉を東京都板橋区の卸売業者から仕入れており、富山県は流通段階から汚染されていた可能性が高いとみている。

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