2011年3月11日 19時25分 更新:3月11日 20時13分
大手行などの現金自動受払機(ATM)は、東北沖大地震による停電などの影響で、東北、関東地方を中心に計数百カ所規模で停止した。
11日夕時点で、三菱東京UFJ銀行78カ所▽みずほ銀行89カ所▽三井住友銀行35カ所▽りそな銀行と埼玉りそな銀行が計73カ所の停止をそれぞれ確認した。またセブン銀行も東北地方で一部のATMが使えなくなっているという。
また、ゆうちょ銀行では東北・関東地方の約3000台のATMに障害が発生したという。
三井住友銀行は週明け14日以降、震災で通帳や印鑑、キャッシュカードを無くした人に対し、運転免許証やパスポートなど本人確認できる資料があれば、店頭で10万円まで出金する。
一方、日銀は同日、白川方明総裁を本部長とする災害対策本部を設置した。金融システムへの影響を調査し、早急に対策をとる。釧路支店の全職員が避難したほかは、支店の営業に大きな影響は出ていないという。
日銀と金融機関の資金決済を処理する日銀ネットは通常通り稼働した。日銀は「金融市場の安定および資金決済の円滑を確保するため、流動性の供給を含め、万全を期していく」との方針を発表した。