2011年3月11日 2時30分 更新:3月11日 2時38分
【ウッドランズ(米テキサス州)山田大輔】小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子の電子顕微鏡画像が、当地で開かれている惑星探査の国際学会で10日(日本時間11日未明)、初めて公表された。
大きさ約0.1ミリの微粒子で、はやぶさが着地した小惑星イトカワの表面から採取されたものの一部。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の電子顕微鏡で撮影した。カンラン石や斜長石、硫化鉄など複数の鉱物が複雑に入り組んだ構造だ。
分析チームの藤村彰夫JAXA教授は「今後、この微粒子ができた年代などを調べ、イトカワの起源や歴史を明らかにしたい」という。