■ハードディスクとは?
ハードディスク(Hard Disk)ドライブとは、データを保存するための装置です。HDDもしくはHDドライブと略することもあります。ハードディスクの中にはプラッタと呼ばれる金属製の円盤が内蔵されており、磁気を帯びたヘッドを近づけてデータを読み書きします。パソコンの場合、ハードディスクに保存されたデータをメモリに展開して作業を行い、ふたたびハードディスクにデータを保存する、という流れになります。
ハードディスクは精密機器ですので、衝撃を与えることや、磁気、熱、湿気、さらにホコリなどは大敵です。もちろん、読み書きの最中に電源を急に落とすことは厳禁です。
また、ハードディスクには寿命があります。不意のクラッシュにより記録されたデータが消失するのを防ぐため、ハードディスクのデータは常にバックアップしておく必要があります。
■ハードディスクにはどんな種類があるの?
ハードディスクは、容量が足りなくなったら交換したり、増設することができます。ハードディスクには内蔵タイプのほか、外付けタイプやLAN接続タイプといった種類があります。OSやアプリケーションをインストールできるのは、一般的に内蔵ハードディスクのみですが、外付けタイプでも、eSATA(External
Serial ATA)インターフェイスモデルの一部ではOSをインストール可能な場合があります。
ハードディスクが内蔵されているのは、パソコンだけではありません。最近では内蔵ハードディスクにテレビ番組を録画する、ハードディスクレコーダーも普及しています。また、業務用の機器やアミューズメント系の機器など、ハードディスクはあらゆるところに搭載されています。
■ハードディスクには「3.5インチ」「2.5インチ」などがあるそうですが、どういう意味?
ハードディスクのサイズには、いくつかの種類があります。デスクトップパソコン用に普及している「3.5インチ」のほか、ノートパソコン用に用いられる「2.5インチ」、さらに「1.8インチ」や「1インチ」といった小型のハードディスクもあります。また、コンパクトフラッシュと同じサイズまで小型化したハードディスク「マイクロドライブ」もあります。
■ハードディスクとパソコンを接続するには、どのような方法があるの?
ハードディスクとパソコンの接続(インターフェイス)には、いくつかの種類があります。内蔵ハードディスクは「IDE」接続が中心でしたが、最近は高速な「Serial
ATA」も普及しつつあります。外付ハードディスクは「USB」接続、「IEEE1394(FireWire)」接続のほかにも、Serial
ATAを外付用にした「eSATA(external Serial ATA)」接続も登場し、普及が始まろうとしています。
外付けハードディスクで用いられている主なインターフェイス
オス |
メス |
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USB Aコネクタ |
外付けハードディスクのインターフェイスとして現在最も普及している規格。USB 2.0とUSB
1.1があるが、コネクタの形状は同一。最大転送速度(規格値)は、USB 2.0が480Mbps、USB
1.1は11Mbps。USB 2.0はUSB 1.1との上位互換性が確保されている |
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USB Bコネクタ |
USB接続機器では、パソコン側がAコネクタ、機器側はこのBコネクタで接続するのが一般的。形状は、四角のふたつの隅が削られたようになっているのが特徴 |
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USB miniBコネクタ |
ポータブルタイプのハードディスクでは、Bコネクタのかわりにサイズが小さいminiBコネクタを用いる場合がある。携帯電話やデジカメ、携帯音楽プレーヤーに採用されているケースも多い |
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IEEE1394 4ピン |
最大転送速度400Mbps(規格値)をもち、最大63台の機器を接続できるつインターフェイス。FireWire、iLinkなどの別名があり、パソコンだけでなくデジタル家電での採用例も多い |
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IEEE1394 6ピン |
Apple Macintoshなどで使用されることが多いインターフェイス。IEEE1394
4ピンとの違いは、電源の供給が受けられること |
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eSATA (external
Serial ATA) |
内蔵用の規格であるSerial ATAの外付型のコネクタ。俗に「いーさた」と呼ばれる。最大転送速度(規格値)は、USB
2.0の2.5倍となる150MB/sを実現している。今後の普及が期待される |
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RJ45(LAN) |
現在普及しているLANのコネクタ形状は、この「RJ45」と呼ばれるタイプ。電話線のモジュラジャックと似ているが、6極ではなく8極であるほか、サイズも若干大きい |
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