プルトニウムは呑んでも平気? 旧動燃キャラ「プルト君」の妄言
(週刊朝日 2011年04月29日号配信掲載) 2011年4月21日(木)配信
やあ、ボク、プルト君 [拡大]
いま「プルト君」が熱い。ネット上などで話題になっているアニメの登場キャラクターのことだ。プルト君は、こんな具合にプルトニウムの安全性を訴える。
〈プルトニウムが原因でがんになったと断定された例はまったくありません〉
〈ボクの取り扱いについては厳しい基準できちんと管理されているので、ボクが人体に影響を与えることは考えられません〉
〈万一飲み込んでも、胃や腸からはほとんど吸収されず体の外に出てしまいます〉
「プルトニウム物語」と題された約11分間のこのアニメは、1993年に動力炉・核燃料開発事業団(現・日本原子力研究開発機構)が広報用に制作した。子どもがプルトニウムの入った水をゴクゴク飲むシーンなどが問題視され、当時の米エネルギー省長官から「プルトニウムの危険性を過小評価している」などと抗議文が送られた、いわく付きの代物である。
それが、最近になって動画サイトなどに投稿され、再び注目を集めているのだ。
よみがえったプルト君はツイッターのアカウントも取得しており、誰が書いているのか、
〈東京電力の放射能はきれいな放射能だから、細かい数字は気にしなくていいよ!〉
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