浅田真央選手のインタビュー
今回、残念な結果に終わった浅田真央選手。でも、今は見えない地面の下に、深く深く大きな根を張っている時期なのだなぁ、ということが、「ロシア新聞」のインタビュー記事で伺われました。
少し古い記事(世界選手権開催中の女子シングルの試合が行われる前)で恐縮ですが、ご紹介します。(日付は4月29日付となっています)
≪氷上の女王たち≫(2011年4月29日付「ロシア新聞」より)
http://www.rg.ru/2011/04/29/asada.html
世界選手権で2度の優勝経験を持つ浅田真央選手が、インタビューに応じ率直に語ってくれた。突然のインタビューに応じてくれたのも、通訳ミキのおかげかもしれない。背景知識をもつ彼女は、真央選手の答えを日本語から英語に訳してくれた。
ーマオ、あなたは何人かのロシア人コーチの下で、トレーニングした経験がありますよね。こうしたロシア派のコーチたちは、あなたのスケートに何か足跡を残しましたか?
大きな足跡を残しました。ラファエル・アルトゥニアン、それから、タチヤナ・タラソワ。彼らは、非常に多くのことを与えてくれました。特に、タラソワコーチ。彼らがこれまでとは異なるフィギュアスケートの世界へと私を導いてくれたことは、認めざるを得ません。
ーそれはどういう世界ですか?
トレーニングが特別に組み立てられた世界です。そして、大切なのが、この世界が芸術性と高い創造性に満ちていることです。タラソワがいなければ、その世界に導かれることはなかったでしょう。練習の度に、前進、つまり、次の一歩を踏み出していました。だから、私は非常に彼女に感謝しています。
―男子選手の技術的要素とされている4回転ジャンプを、日本人女子選手がかなり上手くものにしようとしていますが、将来、プログラムにこの4回転ジャンプを取り入れる予定ですか?
非常に難しい質問ですが、答えましょう。Noです。ただ、あなたは別の意味で正しいことを言っています。日本の若い選手は次々と4回転ジャンプをものにしようとしています。多くの選手がレベルは違いますが、ものにしています。だから、安藤美姫選手が数年前に4回転ジャンプに成功したように、仮に、彼ら若い選手が、公式試合でそれを成功させたとしても、私は驚かないでしょう。日本では、今、フィギュアスケートの人気が頂点に達しています。ですから、どんな思いがけないことも起こり得るでしょう。佐藤コーチと一緒に4回転ジャンプではありませんが、ジャンプを完成させているところです。一つ一つのジャンプに気を配り、現時点での確かな状況を確認し、何が出来て何が出来ないかを見極めているところです。成功した場合と同様に、ジャンプの失敗に対して、“なぜそうなったのか”という答えが私たちにはあるのです。
―今年の世界選手権では、3回目の優勝をするチャンスがかなりあると思いますが、責任が重圧となっていませんか?キム・ヨナ選手は、あなたの目にどのように映っていますか?
私が全く動揺しないとでも思われますか?そうではありません。でも、以前のように神経質にはなりません。気持ちをコントロールしていますから。キム・ヨナ選手は、長い間公式試合に出場していませんでしたし。
―あなたが優勝した昨年の世界選手権にも出場しませんでしたよね。
今回は出場しています。実は、それを楽しみにさえ思っているのです。
―正直なお気持ちですか?
試合は面白くなるでしょう。みんなにとっても、私にとっても。
以上
少し古い記事(世界選手権開催中の女子シングルの試合が行われる前)で恐縮ですが、ご紹介します。(日付は4月29日付となっています)
≪氷上の女王たち≫(2011年4月29日付「ロシア新聞」より)
http://www.rg.ru/2011/04/29/asada.html
世界選手権で2度の優勝経験を持つ浅田真央選手が、インタビューに応じ率直に語ってくれた。突然のインタビューに応じてくれたのも、通訳ミキのおかげかもしれない。背景知識をもつ彼女は、真央選手の答えを日本語から英語に訳してくれた。
ーマオ、あなたは何人かのロシア人コーチの下で、トレーニングした経験がありますよね。こうしたロシア派のコーチたちは、あなたのスケートに何か足跡を残しましたか?
大きな足跡を残しました。ラファエル・アルトゥニアン、それから、タチヤナ・タラソワ。彼らは、非常に多くのことを与えてくれました。特に、タラソワコーチ。彼らがこれまでとは異なるフィギュアスケートの世界へと私を導いてくれたことは、認めざるを得ません。
ーそれはどういう世界ですか?
トレーニングが特別に組み立てられた世界です。そして、大切なのが、この世界が芸術性と高い創造性に満ちていることです。タラソワがいなければ、その世界に導かれることはなかったでしょう。練習の度に、前進、つまり、次の一歩を踏み出していました。だから、私は非常に彼女に感謝しています。
―男子選手の技術的要素とされている4回転ジャンプを、日本人女子選手がかなり上手くものにしようとしていますが、将来、プログラムにこの4回転ジャンプを取り入れる予定ですか?
非常に難しい質問ですが、答えましょう。Noです。ただ、あなたは別の意味で正しいことを言っています。日本の若い選手は次々と4回転ジャンプをものにしようとしています。多くの選手がレベルは違いますが、ものにしています。だから、安藤美姫選手が数年前に4回転ジャンプに成功したように、仮に、彼ら若い選手が、公式試合でそれを成功させたとしても、私は驚かないでしょう。日本では、今、フィギュアスケートの人気が頂点に達しています。ですから、どんな思いがけないことも起こり得るでしょう。佐藤コーチと一緒に4回転ジャンプではありませんが、ジャンプを完成させているところです。一つ一つのジャンプに気を配り、現時点での確かな状況を確認し、何が出来て何が出来ないかを見極めているところです。成功した場合と同様に、ジャンプの失敗に対して、“なぜそうなったのか”という答えが私たちにはあるのです。
―今年の世界選手権では、3回目の優勝をするチャンスがかなりあると思いますが、責任が重圧となっていませんか?キム・ヨナ選手は、あなたの目にどのように映っていますか?
私が全く動揺しないとでも思われますか?そうではありません。でも、以前のように神経質にはなりません。気持ちをコントロールしていますから。キム・ヨナ選手は、長い間公式試合に出場していませんでしたし。
―あなたが優勝した昨年の世界選手権にも出場しませんでしたよね。
今回は出場しています。実は、それを楽しみにさえ思っているのです。
―正直なお気持ちですか?
試合は面白くなるでしょう。みんなにとっても、私にとっても。
以上