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“米軍グアム移転費水増し”示す公電

TBS系(JNN) 5月5日(木)6時38分配信

 ウィキリークスが公表した外交公電によると、2006年のグアム移転交渉の際、軍用道路の建設費10億ドルがロードマップに盛り込まれましたが、アメリカ側はこの道路について、「絶対的に必要なものと考えていない」としながらも、「費用全体を膨らませることで日本の負担比率を減らすことができる」と報告しています。また、移転対象となる沖縄海兵隊員の数についても、「日本での政治的効果を上げるため、最大化した」としており、日本国内で日米合意への理解を得やすくするための操作が行われたことを示す内容となっています。

 一方、別の公電によると、当時の鳩山総理が「アメリカに依存しすぎていた」と発言したことを受け、国務省のキャンベル次官補が日本政府高官に対し、「日米関係に危機をもたらす」と警告しました。さらに、キャンベル氏は鳩山氏の「東アジア共同体構想」について、「アメリカ政府首脳部を驚かせた」と述べ、「アメリカ政府が日本より中国に関心を向けたいと公言すれば、日本はどう反応するか想像してほしい」と苦言を呈しています。

 このほか、日本の外務省や防衛省の幹部が鳩山外交を痛烈に非難したとする内容も含まれており、当時の日本政府内部の混乱ぶりがあらわになっています。

 こうしたウィキリークスを通じて公開された情報について、菅総理は記者団に対して、「合法的ではない形での情報を発表していると理解しており、政府としてはコメントすべきでないという姿勢だ」と述べました。(05日03:20)

最終更新:5月5日(木)10時26分

TBS News i

 

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