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【大リーグ】マリナーズ15戦10勝で首位に2差2011年5月5日 紙面から
ア・リーグ西地区がますます混戦模様となってきた。地区最下位マリナーズは4−3で地区首位タイのレンジャーズに逆転勝ちし、ここ15戦10勝と、借金2ながら首位に2差まで追い上げてきた。イチロー外野手(37)は4打数1安打だった。一方、松井秀喜外野手(36)のアスレチックスはインディアンスに敗れたものの、レンジャーズとエンゼルスとは1差のまま。松井はメジャー通算3度目の内野安打2本の珍マルチ安打だった。レッドソックスに敗れたエンゼルスの高橋尚成投手(36)は救援登板ではメジャー初の2本塁打など1イニングを3失点だった。 雨模様の本拠地シアトルで、西地区首位タイのレンジャーズを相手の3連戦で先勝だ。イチローが笑顔でナインとハイタッチを交わす。今季初の5連勝をマークした遠征での勢いそのままに、借金を2まで返済し、首位の2チームに2ゲーム差。「われわれのダッグアウトがいつもどれほどエネルギーに満ちているか、(報道陣には)感じられないだろうが、われわれは勝つために、今日のようにやるべきプレーを開幕から続けている」。ウェッジ監督が自信ありげに言った。 粘って粘って競り勝った。0−1の3回にはイチローの安打から同点に追い付き、2−1の7回無死一、三塁、イチローの遊ゴロ併殺打の間に再び同点に。1点を勝ち越された8回、先頭ケネディからの4連打で逆転した。肩の故障から2年ぶりにマウンドに戻り、今季に復活を期す先発左腕ビダードも7イニングを2失点と好投するなど、チーム状態は明らかにいい。 さらに、4日の第2戦の先発は今季デビューし、4月の最優秀新人に選ばれたピネダだ。2001年イチロー(計4度)、03年R・ソリアーノ投手(現ヤンキース)に続く球団史上3人目の快挙をなし遂げた22歳右腕が、昨季のリーグ覇者の強力打線を相手にして、チームに連勝をもたらすか期待は高まる。 借金生活とはいえ、この混戦なら横一線。この日コメントを残さなかったイチローも、10年ぶりのプレーオフ進出に向け、確かな手応えを感じているに違いない。 (秋野未知) PR情報
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