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【プロ野球】

ガッツ2000安打M1 弟分の実松がサヨナラ打で前祝い

2011年5月5日 紙面から

巨人−阪神 サヨナラ打を放ちファンに手を振る巨人・実松=東京ドームで(由木直子撮影)

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◆巨人4−3阪神

 ペットボトルの水を次から次へと降りかけられる。巨人の実松は全身をずぶぬれにしながら仲間の祝福を受けた。同点の9回無死一、三塁。阪神の藤川に2球で2ストライクと追い込まれた後、3球目のフォークを左中間へ。8回の守りから登場した控え捕手の「人生初」というサヨナラ打。チームを今季本拠地初勝利に導いたヒーローは、「7、8年ぶり」のお立ち台で喜びに浸った。

 沸き返るファンに向けて5度繰り返したのは「覚えてません」。がむしゃらだった。同い年の藤川との対戦は初めて。「アピールする願ってもないチャンス。自分で決めてやろう」。今季初打席で2008年8月19日のヤクルト戦以来となる安打を放った。

 ともに日本ハムでプレーした小笠原の弟分。3年前から宮崎で一緒に自主トレを行う。練習量は尋常ではない。1キロの重りを両手に2時間の走り込みから始まり、体幹強化のメニューは1時間。その後、守備練習やフリー打撃が続く。「(小笠原は)37歳なのにハンパない。学ぶことは全部」。この日はチーム一番乗りの午前7時半に球場入り。配球に生かすためのデータ整理や自主練習をして試合に備えた。

 2000安打に残り1本と迫った小笠原への前祝いとなる一打に「そうなればいい。すぐ達成してもらいたい」。勝利を決めたバットとボールは自宅に持ち帰った。「本当に良かったよ」。

 努力は裏切らない。30歳がそれを証明した。(永山陽平)

 

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