【焼肉屋食中毒】
焼肉屋での食中毒事件は死者3名、重傷者20名と、中途半端な生物兵器テロを上回る被害になったとの事。
私も、小供の頃から牛肉は大好きで、好物と言えば牛肉だったし、親元を離れてからも何かいい事が有るとステーキを好んで食べたものだった。
しかし、ある時、日本書紀にも出てくる大年神の神話で神が牛肉を食べた人達を諭す為にイナゴを放って作物を全滅させ、私達の祖先牛肉を食さぬように諭したという説話を知ってから食べるのを止めた。勿論、異国の宗教の様に原理的には捉えていない。カレーに入っている牛肉などは特に気にはしないが、最初は好んで食べていたものを我慢するのは大変ではあったものだが、2、3年もすると平気になる。もう10年ほど牛肉は食べていないが、10年も経つと食べたいと思わなくなる。
日本人は、その歴史的文化を考えると、牛肉を食べるべきではない。特に日本の伝統と文化を尊重する保守的な日本人は牛肉を食べるべきではないのだ。西洋でもドイツのヒトラーなどは肉食を避け、酒も煙草も過度の異性との交際もしなかったとされるが、彼は元々そういったものが嫌いだったのではなかったようだ。酒は戦勝記念パーティの際に嬉しそうに口にしていたとされ、煙草は政治活動の為に止めたと語っている。男女の交際に関しても若い頃にラブレターを送った事例が確認されており、若い頃から普通に異性に対する関心があったのは疑う余地がない。彼はおそらく、自分が贅沢をすれば周りの人間達が信頼しなくなると考えていたのだろう。大統領になってからも、自らを貴族や将校ではなく「兵士」の姿に重ね合わせて来た様に思えるこの男は、正しく節制という言葉が相応しい人物であった。そういった人物であったからこそドイツ国民はヒトラーを信用し、彼に全権を委任したのであろう。
日本でも、もっともらしい事を言い、評判が良いと聞けば、自分も流行に乗り遅れまいと必死になって同じようなポーズを取る人達は多い。特に日本人の意識が目覚め始めた20世紀末からは「保守」や「愛国」のスタンスを取るもの達が急増した。しかし、ある者は、簡単な事しか理解せず、大した事を言っている訳でもないのに評価され、ある者は散々勉強を重ねて高邁な理論を語っても、誰も相手にしないという事がしばしばある。
仏教の教えを借りるまでもなく分かる事でもあろうが、お釈迦様によると、僧侶が成道する為には、正しい行い、正しい生活が必要だという事になるし、釈迦は覚りを開いて、その後に世界のほぼ全ての思想に影響を与える洗練された思想を説いたが、一回目の説法で入信したものは無かった、二度目の説法でも誰もそれを理解しなかった。三度目の説法でもやはり誰も理解はしなかったが、以前から釈迦を良く知る者達は釈迦が良く戒律を守り、不誠実な行いをせず、嘘など言う人間ではない事を知っていたので、あれ程真面目な人間がここまで言うのだから、学ぶ価値はあると考えて入信したのだった。
保守思想や民族精神を語ろうと思う人間は、話を聞いてほしいと思えば、まず、牛肉食を止める事から始めるべきだと私は思う。つまらない話でも身を持って信念を実行している人の話は聞こうと思うし、私もかつては、「人種主義」や「民族主義」、「海を越えた民族紛争論」、「戦う神道精神」、「反議会主義」などを説明しても「誰も理解しないのではないか」と思ったが、利益を考えず信念に基づいて説明し続ければ、それが原因で私の事を嫌う人間はほとんどいなかったし、最近では少数ながら正しく内容を理解し、賛同までしてくれる方々もいる。私が普段から牛肉を食し、嘘を言い、倫理をわきまえない行為に耽っていたならば、皆、話すら聞かなかっただろうと思う。
- 2011/05/05(木) 05:12:34|
- 中村かなつい
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