2011年5月5日3時11分
厚労省は、生肉を提供している飲食店への立ち入り検査を強化するよう都道府県に要請する方針を固めた。どんな肉を仕入れ、どう調理しているか確認し、基準を守るよう指導してもらう。罰則がある食品衛生法に基づき、肉の生食に関する基準を新しく設けることも検討している。
また厚労省は、今回の食中毒でHUSを発症した人の割合が3割程度と高い点にも注目。通常の発症率は高くても1割程度とされ、菌が変異して強毒化したか、肉に付着していた菌の数が多かった可能性があるとみている。厚労省は4日、専門家の調査チームを富山県に派遣した。(雨宮徹、稲石俊章)