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[政治]ニュース
2プラス2、6月下旬開催 米が打診 首相訪米は断念へ
2011.5.5 01:44
米政府が、日米同盟深化に向けた「共通戦略目標」を策定するための外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)について、6月下旬のワシントンでの開催を打診してきたことが4日、分かった。複数の政府高官が明らかにした。当初6月下旬には菅直人首相の訪米が予定されていたが、断念せざるを得ない情勢となった。
米側が6月下旬開催を打診してきたのは、日本の通常国会の会期末(6月22日)を踏まえたものとみられる。会期中に内閣不信任案の可決などで菅政権の命脈が尽きるか見極めたいためで、政府高官は「すぐに退陣する政権と戦略文書を交わしても無意味と判断している」と指摘する。
日本側はなお6月下旬の首相訪米実現に向け、その前の2プラス2開催を求める構えだが、米側が受け入れる可能性は低い。
2プラス2では米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題に関し、名護市辺野古にV字形滑走路を建設することで合意する予定だが、地元との調整が進んでいないことへの米側の不信感は根強い。
2プラス2はいったん4月29日開催で最終調整に入っていたが、東日本大震災への対応を理由に日本側が延期を要請。5月下旬か6月上旬の開催で再調整を要請していた。
日米両政府は首脳会談前に2プラス2を開き、中国の脅威や北朝鮮情勢に関する認識と対処方針を打ち出す共通戦略目標を策定することで合意している。
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