富山県や福井県などにある焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で、先月、集団食中毒が発生して3人が死亡した問題で、富山県によりますと、新たに70代の女性が死亡し、今回の集団食中毒による死者はこれで4人になりました。
富山県によりますと、死亡したのは富山県内の70代の女性で、先月、「焼肉酒家えびす砺波店」で食事をしたあと、食中毒の症状を訴えて入院していたということです。「焼肉酒家えびす」では、これまで富山県砺波市の店と福井市の店の2つの店舗で食事をした6歳の男の子と小学校入学前の男の子、それに40代の女性が死亡しています。今回の集団食中毒で死亡したのは、これで4人となり、神奈川県の店舗で食事をした人も含め、20人余りが重い症状です。食中毒の症状を訴えている人の多くは、店で出された生の牛肉を使ったユッケを食べていることから、富山県と福井県の警察は業務上過失致死傷の疑いもあるとして、生の牛肉の仕入れや店の衛生管理に問題がなかったか関係者から事情を聞くなど調べています。