昼の部が終演したあと、衣裳のまま顔を揃えた出演者たち。
穏やかな雰囲気で行われた取材の様子を、少しだけお届けします。
＜出席者＞
早乙女太一・田中健・有森也実・山崎銀之丞・佐藤めぐみ・山本亨・高月彩良・
岡村俊一（演出）
Q．1年ぶり2回目の明治座・座長公演はいかがですか？
| 早乙女： |
いや難しいですね。でも周りに頼れる方がたくさんいるので、座長だからと空回りしないように気をつけながら、安心して自由にやらせていただいています。初めての役なので楽しんでいます。二部のショーも色々な動きが入り、しっかりと観ていただける内容に仕上がっていると思います。 |
Q．田中さん・有森さんは今回の舞台はいかがでしょうか。
| 田中： |
事実とは違うのですが、演じる将軍吉宗の役はちょっとボケています。楽しくやらせていただいています。今回の見所は太一くんの立ち回り。すごいですよ！見惚れてます。 |
| 有森： |
役どころは将軍吉宗の側室。天一坊が世継ぎになるのを阻止する悪女の役です。太一くんのお芝居にはウソがない。身を持って世の中を変えようとする、命をかけて守ろうとする姿を観てもらいたいです。 |
Q．山崎さん・山本さんは、昨年4月「嗚呼、田原坂」に続く共演です。
| 山崎： |
座長はより洗練されていると言いますか、突出した集中力やセンスに圧倒されるばかりです。僕らが2週間かかって覚えることを1日で覚えてしまうので、座長に稽古はいらないのではないかと。僕らのためにつきあってくれたみたいな（笑） |
| 山本： |
殺陣は去年より一段と早くなっている。見えないです。ついていくのがやっと。努力の人だと思います。すばらしいです。 |
| 有森： |
いや、本当にすごい。どういうセンサーがついているのか・・・天才ですよね。 |
| 田中： |
日本の宝だよね。 |
19歳の若き座長を、頼りがいのある人生の先輩たちが温かく支える姿が印象的です。一緒に稽古を重ねてきた親しさが感じられました。
Q．佐藤さんは初めての明治座出演ですね。
| 佐藤： |
最初の稽古から早乙女さんに圧倒されていますが、安心して飛び込んでいけます。
私は立ち回りはないですが、アクションというか・・・じゃれ合いがあります（笑）
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Q．高月さんは初舞台ですが、いかがですか。
| 高月： |
アクション・舞台は初めてで勉強になります。早乙女さんの女形はキレイなので、早乙女さんみたいな女性になりたいです。 |
Q．岡村さんは去年に引き続きの演出ですが、今回はいかがでしょうか。
| 岡村： |
今回は節電の為にお客様にご満足いただける範囲で芝居の構成を見直しましたが、役者がのめり込んでやっているので、芝居は深みのあるすばらしい仕上がりになっています。舞台のライトも一部LEDに変えていますが、これがなかなか省エネで美しいんですよ。
早乙女さんはスピードが速くなっていますね。立ち回りの速さだけでなく、感情が振れていくスピードも速い。天才だと思う。 |
皆から大絶賛されて少し居心地が悪そうにしていた早乙女さんですが、最後にお客様へのコメントを求められると、引き締まった表情で次のように語りました。
| 早乙女： |
（震災で）大変な状況だと思いますが、自分は続けられることを続けていきます。ぜひ観に来てください。 |
一つ一つ意思を込めるように言葉を紡ぐ姿が印象的でした。
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