名門・南筑高柔道部、タオルで後輩の首絞め気絶姿を動画撮影…福岡

　福岡県久留米市立南筑（なんちく）高校（重富義光校長）の柔道部で３月、当時２年生の男子部員が１年生部員の首を絞めて気絶させ、別の１年生部員が携帯電話で動画撮影していたことが３日、明らかになった。同部は１９５６年の創部以来、金鷲旗、インターハイで計７回の団体優勝を誇る名門で、元プロレスラーで柔道家の坂口征二氏（６９）がＯＢ。

　市教育委員会や同校によると、２年生部員は３月２４日に部室などで、１年部員の首を背後からタオルで絞め気絶させた。さらに背中や腹を蹴って意識を回復させると、重さ約４０キロのバーベルを数十回持ち上げるよう強要。ストップウオッチで額を叩いて流血させ、再度タオルで首を絞め失神させた。別の２年生部員は「落とせ」などとはやしたてていた。被害部員の練習態度に不満を抱いていたことが原因だという。動画撮影した１年生部員は、他の部員から指示されたというが、その部員は否定している。

　前日２３日も同じ２年生部員が被害部員の首をタオルで絞めて気絶させていたことも判明し、南筑高は２年生部員２人を３週間の停学、部に対しては１か月の対外試合禁止の処分を決定した。同部ＯＢでもある被害部員の保護者は、被害届を提出しているという。同校は、歌手の藤井フミヤ（４８）の出身高校としても知られている。