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焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」で発生した集団食中毒で、富山県の店舗で4月に食事した後に食中毒症状で入院していた40代女性が4日午前、死亡した。同チェーンの食中毒での死者は3人目で、成人では初めて。牛肉の生食による食中毒は、抵抗力の弱い子供や高齢者が重症になりやすいが、今回、成人が死亡したことで事態はさらに深刻さを増した。
富山県によると、女性は4月23日、同チェーンの砺波店(同県砺波市)で家族数人とユッケなどを食べた後、27日に血便などの症状が出たため入院。腎機能障害を伴う溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症、30日から意識不明になっていた。
4月には砺波店と福井渕店(福井市)でユッケなどを食べた男児2人が相次いで死亡した。福井渕店では10代の女性ら十数人が下痢などの症状を訴えるなど、有症者はチェーン店合計で60人以上に拡大。多くの患者から腸管出血性大腸菌O111やO157が検出された。
大腸菌の遺伝子検査では、死亡した福井の男児と、富山の店舗で食事をした患者から検出されたO111の遺伝子型が一致。いずれの店舗も、ユッケに使う牛肉を卸売業者から直接仕入れており、富山県は、店舗に届く前の流通段階から汚染されていた可能性が高いとみている。
もともとが生食用でない加熱用肉を調理してユッケとして出した模様だが、業界では加熱用肉を店の責任で調理するのが慣例になっている。
北陸3県と神奈川県で「―えびす」20店を展開するフーズ・フォーラスの勘坂康弘社長は4日、「取り返しの付かないことをしてしまい、本当に申し訳ない。遺族の方にはできる限りの補償をしたい」と謝罪。一方で2日の会見では「ほかの焼き肉屋と同じように(加熱用肉を)ユッケに使っただけ。安全を考えるなら、法律で生食用以外の肉の提供を禁止すべきだ」と規制が形骸化している実態を訴えた。
富山、福井両県警は、死者が相次いだ事態を重視し、食中毒では異例の捜査本部を設置。国立感染症研究所も同日、調査のため職員3人を富山県に派遣。食肉の衛生管理や流通経路の解明を進めるが、成人の死者が出たことで提供する側、消費者側双方に、さらに波紋が広がりそうだ。
(2011年5月5日06時02分 スポーツ報知)
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