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社会

言論の自由討議 神戸で集会、堀江元社長参加 

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メディアや社会のあり方について話し合うパネリストら=3日午後、神戸市中央区浪花町(撮影・三津山朋彦)

メディアや社会のあり方について話し合うパネリストら=3日午後、神戸市中央区浪花町(撮影・三津山朋彦)

 記者2人が殺傷された朝日新聞阪神支局襲撃事件から24年を迎えた3日、「言論の自由を考える5・3集会」が神戸市中央区の神戸朝日ホールであった。「次は誰だ『つるしあげ社会』を問う」をテーマにメディアや社会のあり方を議論した。

 事件は1987年に発生。目出し帽の男が同支局で散弾銃を発砲し、小尻知博記者=当時(29)=を殺害するなどした。集会は事件を語り継ぐため、同社労働組合が毎年開いている。

 まず、オウム真理教のドキュメンタリー映画「A」で知られる映画監督森達也さんが基調講演。オウム事件以降の日本社会について「マスメディアがあおる不安や恐怖を背景に、集団化、善悪の二元化が進み、異物を排斥しようとする動きが進んでいる」と指摘した。

 続くパネルディスカッションには、粉飾決算事件で最高裁に上告を棄却された堀江貴文ライブドア元社長らが参加。堀江元社長は「根拠のないつるしあげやバイアスのかかった報道が横並びで行われた」とメディアを批判。一方で、波紋を呼んだこれまでの発言について「ワンフレーズで言わないと心に響かない。だが言葉を選ばなかったことは反省している」とも話した。

 一方、西宮市の朝日新聞阪神支局には拝礼所が設けられ、小尻記者の遺影に市民らが手を合わせた。(岡西篤志)

(2011/05/04 07:30)

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