東日本大震災 日本三景「松島」に予想以上の人出
毎日新聞 5月4日(水)18時58分配信
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日本三景・松島の遊覧船に乗船する観光客ら=宮城県松島町で2011年5月4日午前11時半、伊藤一郎撮影 |
松島一帯は、3月11日の震災で海岸沿いの土産物店や飲食店が床上浸水するなどの被害を受け、観光の目玉となる遊覧船も4月末まで運航できなかった。まだ鉄道は復旧していないが、家族連れなどが車で訪れている。
遊覧船を運航する「松島島巡り観光船企業組合」の伊藤章理事長(62)は「乗船客は昨年の1割ぐらいかと思っていたが、8割に達している。約260の島々に守られ、津波被害が最小限だったので安心してお越しいただけている」と話す。
伊達政宗ゆかりの瑞巌寺にも4月末に比べ約2倍の拝観者が訪れている。千葉洋一総務課長は「地震でご本尊が倒れたが、政宗公の位牌(いはい)は無事だった。復興を支援しようと来ていただいているのだと感謝している」と安心した様子だった。
カキ料理店を営む菅原喜代子さん(65)は「養殖していたカキは全滅し、店も浸水したが、島々に守ってもらった。恩返しのつもりで営業している」と話した。千葉県富里市から家族5人で訪れた会社員、森田和也さん(42)は「10年前に来た時と変わっていなかった。子供たちもカモメにえさをやったり、楽しそうだった」と語った。【伊藤一郎】
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最終更新:5月4日(水)21時46分
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