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世界フィギュア;モロゾフ・コーチのコメント

 
2.05.2011, 17:26
Фото: РИА Новости
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 世界フィギュア選手権2011モスクワ大会で4年ぶりに銀盤の女王の座についた安藤美姫選手をコーチしているニコライ・モロゾフ氏は、新聞「スポーツ・エクスプレス・インターネット」記者の質問に答え、次のように答えた。

 A;安藤美姫選手の勝利は、決して思いがけないものではない。最初から勝つと思っていた。この一年、美姫の演技は常に大変安定していた。その事が、今回の勝利の要因の一つになったと思う。バンクーバー・オリンピック後、彼女は立ち止まらず、休まないと決めた。美姫が初めて世界チャンピオンになったのは4年前の2007年、東京での大会だったが、二度目の勝利をもたらしたのが、彼女が第二の故郷だと捉えているモスクワだった事は、私にとってとりわけ嬉しい。私達は、それを目的にし、その目的を果たす事ができた。

Q;自由演技では、勝算があったということですか? 

A;はい。

Q;コンディションの調整をどのようにして成功させたのでしょうか?バンクーバー五輪の金メダリスト・キム・ヨナ選手に勝てると確信していましたか?

A;コンディション調整の難しさは、日本で起こったこと、つまり大地震による悲劇からきたものだった。開催地の変更も、調整を難しくさせた。しかし結果として、コンディションは保たれ、すべて順調だった。原則的に、彼女は勝つための準備ができていた。 自由演技の前に、私が彼女に言ったのはただ「自分が満足できるスケーティングをしなければいけない」という事だけだった。

Q:バンクーバー五輪から一年たって、キム・ヨナ選手と他の選手との差が縮まったといってよいでしょうか?

A;もちろんだ。 若手が伸びた。 これはよい事だ。競技をより面白いものにしてくれるからだ。

Q;記者会見で安藤選手は「以前は4回転を跳んでいたが、今は自分にとってひどく難しい」と話していましたが、コーチとしてのご意見はいかがですか?

A;彼女は今も試みているし、4回転を跳んでいる。ただ、今のところ、そうしたジャンプがプログラムに、差し迫って必要不可欠というわけではない。

Q;女子フィギュアスケートは、どういう方向で発展すべきだとお考えですか?

A;安定性と演技の純粋な美しさだと思う。つまり演技の質だ。二つの三回転ジャンプからなるコンビネーションは、もう事実上すべての選手がやっている。 だから今後、前面に出てくるのは、まさに演技の質なのだ。

また、モロゾフ氏は「ロシアの声」の取材に対し、今回の世界選手権を次のように振り返った-

「ロシアはアイスダンスでメダルが取れなかったが、イリイヌィフ/カツァラポフ組はまだ、19歳と17歳のペアだ。ロシアのアイスダンス・ペアは、世界のトップとされほど差がないにもかかわらず、点数の上では大きな開きがある。でも、この差は縮まってゆくだろう。審判達は、彼らにもう少し慣れなければならない。というのは、美しさやライン、スピードで、ロシアの選手達は少しも劣っていないからだ。今後は、どんな色のメダルも目指す事が可能だ。

 フィギュアスケート界では、競争が激化している。競争には、アジアの選手ばかりでなく、ロシアを先頭に欧州の選手達も加わっている。

 今回の収穫は、何と言っても男子シングルで、前回の世界王者高橋選手をかわして銅メダルを獲得した、17歳のガチンスキイ選手だろう。またメダルにはあと一息で手が届かなかったが、レオーノワ選手が、浅田選手より上位に入った事は評価できる。もちろん、ヴォロソジャル/トラニコフ組も、ペア結成一年ながら、バンクーバー五輪での中国の銀メダルペアをおさえ2位となった事も忘れてはならない。」

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