事件【放射能漏れ】「なぜ無視してきた」「土下座しろ」 東電社長おわび行脚に町長、住民猛反発2011.5.4 20:49

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【放射能漏れ】
「なぜ無視してきた」「土下座しろ」 東電社長おわび行脚に町長、住民猛反発

2011.5.4 20:49
浪江町長との面会後、待ちかまえていた浪江町民に原発事故の謝罪を求められ、土下座で謝る清水正孝社長ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市の東和支所(撮影・早坂洋祐)

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浪江町長との面会後、待ちかまえていた浪江町民に原発事故の謝罪を求められ、土下座で謝る清水正孝社長ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市の東和支所(撮影・早坂洋祐)

 東京電力の清水正孝社長は4日、福島第1原発事故の影響で県内に移転している広野町や浪江町、葛尾村の避難所などを訪れ、謝罪した。

 二本松市東和支所に役場機能を移した浪江町の馬場有町長は「なぜ無視してきたのか。謝罪が遅い」と不快感をあらわにした。

 町長はさらに、緊急時の通報連絡協定を守らず、「事故の翌朝まで一切連絡がなかった」と指摘。清水社長は「申し訳なかった」と謝罪し、事実関係を確認するとした。建物を出ようとする清水社長に、事故の影響で行方不明者の捜索が遅れた請戸地区の住民が「謝れ」「土下座しろ」と詰め寄り、社長らもその場で応じた。

 清水社長はこの後、同市内の避難所で約150人の住民に謝罪した。だが、「店舗改装の借金もある。首をくくるしかないのか」といった生活補償に関する質問に「承った。誠意を持ち対応する」と繰り返すだけ。「カスタマーセンターと一緒じゃないか」と怒り出す人も。「(原発立地町の)大熊町の避難所に食料などがあったが浪江にはなかった」と事故直後の東電の“待遇格差”を追及する人も相次いだ。

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浪江町長との面会後、待ちかまえていた浪江町民に原発事故の謝罪を求められ、土下座で謝る清水正孝社長ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市の東和支所(撮影・早坂洋祐)
二本松市内の避難所で、浪江町の町民らに原発事故とその補償について説明する清水正孝社長ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市のあだたら体育館(撮影・早坂洋祐)
小学校の体育館に集められたを浪江町で回収された写真やアルバムを見る清水正孝社長ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市の針道小学校(撮影・早坂洋祐)
二本松市内の避難所で、浪江町の町民らに原発事故とその補償について説明する清水正孝社長(右から2人目)ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市のあだたら体育館(撮影・早坂洋祐)
浪江町長との面会後、待ちかまえていた浪江町民に原発事故の謝罪を求められ、土下座で謝る清水正孝社長ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市の東和支所(撮影・早坂洋祐)
二本松市内の避難所で、浪江町の町民らに原発事故とその補償について説明する清水正孝社長ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市のあだたら体育館(撮影・早坂洋祐)
二本松市内の避難所で、浪江町の町民らに原発事故につてい土下座で謝罪する清水正孝社長(手前左)ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市のあだたら体育館(撮影・早坂洋祐)
二本松市内の避難所で、浪江町の町民らに原発事故を起こした事を土下座で謝る清水正孝社長(手前右から4人目)ら東京電力関係者=5月4日、福島県二本松市のあだたら体育館(撮影・早坂洋祐)

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