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[政治]ニュース
【阿比留瑠比 被災地・福島を歩く】「村民はすべてをなくす」 首相と被災地に意識乖離
2011.5.4 22:45
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「枝野氏は『いわきは本当は危ないんだけど、強い要望があったから外した』と言わんばかりだ。事実と違うことを一番肝心な人が全国に発信してしまう…」
伊東副市長はこう振り返る。いわき市にも飯舘村の菅野典雄村長と同様、全国から「市民を避難させずに殺す気か」といったメールが届いているという。
政府の震災対応に不満と不信を募らせていたのは、県議会も同じだった。
4月27日の福島県議会災害対策本部会議。4月1日にすでにスーツ姿に戻った閣僚たちとは違い、全員が防災服を着た議会で、市独自の判断で小中学校校庭の表土を除去した郡山市選出の勅使河原正之県議は、こう指摘した。
「『国の言うことは信用できない』というのが大方の父母の意見だ」
また、多くが原発から半径20キロ圏内の「警戒区域」に入る双葉郡選出の吉田栄光県議は訴えた。
「国の動きは非常に後手後手だ。国の対応を待たず、県として方向を示してほしい」
自らの非は認めず「自分は一生懸命やっている」という首相と被災地との意識の乖離(かいり)は空恐ろしいほどだ。
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