フィギュア:SBS解説、ヨナのミス指摘せず視聴者混乱
ジャンプ2回ミスで8点失う
キム・ヨナ(20)=高麗大=は30日に終了したフィギュアスケートの2011年世界選手権(ロシア・モスクワ)で2位に終わった。この日行われたフリーは128.59点(技術点61.72点+プログラム構成点66.87点)で、ショートプログラム(SP、65.91点)との合計は194.50点だった。
優勝したのは2007年に続き通算2回目となる安藤美姫(日本)。SPで2位(65.58点)だった安藤美姫はフリーで130.21点(技術点65.75点+構成点64.46点)を出し、合計195.79点とし、キム・ヨナを上回った。
キム・ヨナにとっては、08年12月のグランプリ(GP)ファイナル(京畿道高陽市)で、SPで1位に立ったもののフリーで浅田真央(日本)に破れて以来の逆転負けを喫した。
悔やまれるのは2回あったジャンプのミスだ。キム・ヨナはフリーの2番目の課題である「トリプルサルコー+ダブルトーループ」のうち、最初のサルコーで着地した時、重心が少し後ろにそれた。そのため、それに続くトーループをダブル(1.4点)ではなくシングル(0.4点)にした。次のジャンプのトリプルフリップ(5.3点)もシングル(0.5点)になってしまった。
キム・ヨナは「ミスをした後だったので脚が震えた」と話す。ジャンプで2回ミスしたため、技術点のうちの基礎点が5.8点マイナスとなった上、加算点も0点にとどまり、全体的に8点前後を失った。現地で生中継していたSBSの解説者やキャスターは、ほかの選手たちが間違えた時はすぐに指摘、何点減点されるか伝えたが、キム・ヨナのミスには言及そのものをしなかったり、言葉を濁したりした。試合が終わってからも当然1位になるかのように称賛の言葉ばかりを伝えたが、点数が発表されると「加算点が少なすぎる」といった反応を示し、視聴者を混乱させた。
成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
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