国際【グローバルインタビュー】「日本が領土失ったのは正当な罰」 露タス通信、ゴロブニン東京支局長+(2/3ページ)(2011.5.4 18:00

  • [PR]

[国際]ニュース トピック:ロシア

  • メッセ
  • 印刷

【グローバルインタビュー】
「日本が領土失ったのは正当な罰」 露タス通信、ゴロブニン東京支局長

2011.5.4 18:00 (2/3ページ)

 日ソ共同宣言については、プーチン氏が大統領になり、2000年のNHKインタビュー、また(01年の)イルクーツク(での森喜朗首相との会談)で(その有効性を)認めた。ただこれは、小泉純一郎首相(いずれも当時)が拒否した。ロシア外務省の見解としては、この宣言は唯一、国際条約という資格を持つ。今後の交渉も、これを一番重要な基盤にしなくてはいけないと考えている。

 また東京宣言の解釈をめぐっては、日本は法と正義に基づいて解決するということを、四島返還を意味するという解釈を取っている。一方でロシアは、領土問題の解決は「いろいろな形を取ることができる」という考えだ。つまり、「今のままで解決する」という考え方だってできる。あらゆる解決方法がありうるということだ」

 -長年日本に住むなかで、ロシア人はどのような日本人観を持っていると感じるか

 「旧ソ連時代は、日本に対しとても好意的だった。半分は好奇心、またもう半分は、日本人の性格への高い評価だ。また文化、料理、映画などにも関心が高かった。

 もちろん、メドベージェフ大統領が国後島を訪問したことは、日本人の反発を招いた。そしてその際には、ロシアにおける日本への態度には変化が生まれた。

 ただ今日は、東日本大震災の影響を受け、ロシアでは日本への同情が極めて強い。反日的な流れには、ほとんど終止符が打たれたと言っていいだろう。

 またロシアでは、反米の意見が強い。それと比べ、日本に対しては別の考え方が多い。つまり日本=米国ではない。日本は、米国のように帝国主義ではない。ロシア人の多くは、米国は今でもロシアにとり脅威だが、日本は違うと考えている。これは、ドイツやフランスといった欧州の国々への考え方と似ているだろう。

関連トピックス

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital