日産自がNY市「イエローキャブ」納入契約を受注、総額10億ドル

2011年 05月 4日 05:19 JST
 
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 [ニューヨーク 3日 ロイター] 日産自動車(7201.T: 株価, ニュース, レポート)は、「イエローキャブ」の愛称で親しまれるニューヨーク市のタクシーの新型車両納入契約を受注した。ブルームバーグ市長が3日、明らかにした。

 契約期間は10年で、市当局によると受注総額は約10億ドル。同契約はニューヨーク市のタクシー16車種を統一するもので、日産は「NV200」ミニバンをタクシー仕様に改良して納入する。

 日産幹部は電話会見で、2013年に始まる10年契約を通して最大2万6000台を納入するとの見通しを示した。1台当たりの希望小売価格(MSRP)は約2万9000ドル。

 日産は東京都とメキシコ市にもタクシー車両の納入実績がある。今回ニューヨーク市にも納入が決まったことで、テレビや映画などに日産の車両が登場する機会が増え、宣伝効果が期待できるとしている。

 日産のミニバンNV200のガソリン1ガロン当たりの走行距離は25マイル。同社は2017年以降は電気自動車(EV)に改良できるとしており、ニューヨーク市は日産の電気自動車「リーフ」を使用して電気自動車のタクシーへの利用を検証する。日産は今回の契約の一環として「リーフ」6台を市当局に無償で提供する。

 タクシー仕様のNV200の屋根は透明。日産はメキシコのクエルナバカにある工場で同車種を生産する。

 ニューヨーク市の登録タクシー台数は現在1万3267台。9社16車種の車両が使用されており、2013年の新型車両の導入開始後、3─5年かけて順次廃止される。

 今回の新型タクシー車両納入では、日産とともに、トルコのカルサン・オートモーティブ(KARSN.IS: 株価, 企業情報, レポート)と米フォード・モーター(F.N: 株価, 企業情報, レポート)が最終候補に残っていた。

 
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