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大阪・箕面のサルが消えた?

2011.5.4 22:37 (1/2ページ)
市の条例制定などで箕面滝に出没するサルが減少している=大阪府箕面市の箕面滝(渡守麻衣撮影)

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市の条例制定などで箕面滝に出没するサルが減少している=大阪府箕面市の箕面滝(渡守麻衣撮影)

 大阪府箕面市の観光名所・箕面大滝の周辺に生息する天然記念物のニホンザルが、罰金を盛り込んだ餌やり禁止条例が施行された昨年4月以降、人前にほとんど姿を見せなくなった。餌をもらえないのを学習したらしく、サルを自然に戻す市の長年の保護活動が実を結んだ。ただ、地元では関西有数の滝や紅葉と並ぶ観光資源として売り出してきた歴史もあり、一部からは「厄介者だけどちょっと寂しい」との声も。

 周辺では食べ物をもらう習慣がついたサルが観光客を襲ったり、農作物を荒らしたりする被害が続出。本来は1年おきだった出産が高カロリーの餌のせいでほぼ毎年になり、50年前の約90匹から600匹にまで増加していた。看板でえさをやらないように呼びかけても効果がなったため、市は昨年4月、指導無視など悪質な違反者に1万円以下の過料支払いを求める条例を施行した。

 その一方で、市はサルたちの行動範囲を追跡するため、各グループの中心的な雌3頭の首に発信器を取り付けて調査を開始。ドライブウエー沿いに出没した回数でみると、平成21年4月から同年10月では108回を数えたが、条例施行後の翌年同期には25回に減少、昨年11月から今年4月ではゼロだった。

 市は「サルも餌をもらえないことを学習して山に帰ったのでは。何よりも条例の効果が大きい」と話す。

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市の条例制定などで箕面滝に出没するサルが減少している=大阪府箕面市の箕面滝(渡守麻衣撮影)
観光客からえさをねだる箕面公園のサル(2001年3月22日)

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