2011年3月5日 10時59分
宮崎県都城市は4日、霧島山系・新燃岳(しんもえだけ)噴火に伴う土石流災害の避難基準を、1時間に10ミリ以上の雨量が予測される時などとした新基準を発表した。
国土交通省九州地方整備局が1日に示した見解で、避難勧告などの根拠となる雨量基準を1時間4ミリから10ミリに引き上げたことに伴う変更。新基準では避難勧告の発令が予測される前に避難準備情報も発表し、別々の基準だった「準備」と「勧告」を連動させる。
長峯誠市長は「対象住民の負担軽減にはなるが、あくまで人命第一で対処したい。避難発表は夜ではなく、明るいうちに出したい」と述べた。
市はこれまで3回の避難準備情報を発表(1回は避難勧告に引き上げ)したが、土石流の発生は確認されていない。