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2011/05/03
■ニコマス昭和メドレーが成功した理由 動画投稿者が考えるべき要素
昭和の日に、昭和のアニメの曲をメドレーで楽しむというもの。まあともかく見ればどんなものかわかるはずです。
<iframe width="312" height="176" src="http://ext.nicovideo.jp/thumb/sm14287380" scrolling="no" style="border:solid 1px #CCC;" frameborder="0"><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm14287380">【ニコニコ動画】【昭和の日】ニコマス昭和メドレー3 懐かしのテレビまんが大集合</a></iframe>
さて、これほど大好評の理由はなんでしょう。
作りがうまいとか、選曲が良いとか、技術的要素もあるでしょう。
それは副次的な効果があります。「これ、面白いぜ」と紹介される効果が。ですが、まずは見てもらうことが肝心。
このメドレーが投稿される前に、いくつかの動画で、宣伝が行われていたことが効いたと思います。
中でも、これと
<iframe width="312" height="176" src="http://ext.nicovideo.jp/thumb/sm14234438" scrolling="no" style="border:solid 1px #CCC;" frameborder="0"><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm14234438">【ニコニコ動画】もうすぐ公開! ニコマス昭和メドレー3 予告篇</a></iframe>
これ
<iframe width="312" height="176" src="http://ext.nicovideo.jp/thumb/sm14262770" scrolling="no" style="border:solid 1px #CCC;" frameborder="0"><a href="http://www.nicovideo.jp/watch/sm14262770">【ニコニコ動画】【昭和の日】どれかにはティンと来るんじゃない?【メドレーCM】</a></iframe>
この2つの動画が呼び水になったと思うのです。この2つの宣伝動画には、本編にも共通する要素があります。
前者の動画の内容がすでにおっさんほいほいでありながら、おっさんへの挑戦的な内容であり、アイマスよりも懐かしのアニメ自体への興味をうまくふくらませています。この動画は、個人的に見るだけでなく、複数人で見たり、友人への話題にも適しています。友人へ動画を見せるとき、(動画に限らず、音楽や映画を薦めるとき)相手が興味を持ちそうかどうか、というのが重要です。同趣味の人同士でないとわからないような狭いものである場合、釣り針が一つしかないようなものです。より、一般的であったり、普遍的な要素があると、薦めやすいし相手も興味をもちやすいのではないでしょうか。
後者の動画も、似たようにおっさんへの挑戦でもあり、複数の釣り針を用意しています。マニア心をくすぐりつつ、表紙だけなのでハードルも低いのです。(敷居ではありません、ハードル。敷居が高い、とは、何か迷惑をかけてその家に入り難いという気持ちを表すのです。)
動画内のコメントもそのような話題に溢れており、この動画の効果はそのように発揮されていることがわかります。
2011年のニコマス作品再生数論についてうんたん。 - おっホイ。
こちらの記事で書かれている通り、動画の作り自体にも、内側だけの要素ではなく、外側への「アプローチ」が重要になると思います。しかし、今回の成功の裏には、上記のような、宣伝の時点での効果もあったと考えるのです。
ニコマスにおいては、このところCyanPが宣伝動画にて活躍されています。彼の作風は、アイマス固有の要素が排されていることと、アイマス以外の要素が多いということです。
宣伝として耳目を集めるには、幅広い人に見てもらう聴いてもらえることが重要です。そのために多くの人に興味をもてるものを扱うこと、マニア向けのものは宣伝の段階では少なくすることです。選挙カーのように、あるいはグリーやモバゲーのようにゴリ押しでもそのような効果はあるでしょうけれど。
さて、こうして多くの人への興味を集めたとして、同時に敵も増やしてしまう可能性があります。あまりに上辺だけのものであれば元からのファンが満足せず、批判を浴びるでしょう。
アイマスPVMADには、「曲の魅力」と「アイマスのダンスの魅力」があります。昭和メドレーはその両方を大事し、両方が楽しいと感じる効果があったのです。曲の引用をしつつも、アイマスによってその印象を激しく変えないようにしている。また、アイマスのキャラクターを使用しつつも、そのキャラクターのイメージを激しく変えないようにしている。そのおかげで、「どちらのファンにも楽しんでもらえる」、「批判されることなく許容してもらえる」ということです。これは、MADでなくともかしこにありますタイアップというものにもあてはまります。アニメやドラマの主題歌が、某事務所・プロダクションの一押し歌手の既存曲だったりすると、政治の臭いしかせずアニメやドラマの雰囲気と全くあっていないということが多いでしょう?選曲時に内容を調査し、雰囲気と合わせるようにする工夫が必要なのです。
一点、替え歌だけは心配の要素でした。替え歌というのは、アイマス寄りの内容であり、ゲームのキャラクターについて知らなければ笑いに繋がらないものです。幸いにして、替え歌は一つでしたしその内容にしてもさほど人を遠ざけるものではなかった。そして、動画内の配置において、流れの中でうまくクッションになるような動画と浄化になる動画との間に置かれました。編集の腕ということでしょう。
現在、低品質のアイマスMADが増えすぎたため、市場制圧的なゴリ押しのように感じさせてしまっているという現状があります。低品質というのは、アイマスとその曲との共通点もわからないもの。「ないものは作る」とのことで、生放送では曲だけ聞きたいからそのように粗製濫造に至ってしまうのではないかと思いますが、ちょっと考えていただきたい。曲名で興味をもっても、またアイマス。「なんでもかんでもアイマスかよ!」そう思う人も出てくるのです。音楽業界では、市場制圧型の威力が強くなってきています。テレビでも、なんでもかんでもジャニーズやAKB48、あるいはエイベックスの今季一押しの歌手、であったら嫌な気分になるもの。
曲を選んで、そこにアイマスのダンス動画を乗せる、それだけでは大人の事情だけでのタイアップと同じく嫌われてしまいます。シンクロ、効果、そういった技術的なことも必要でしょう。それだけでなく、アイマスとの共通点や伝えるテーマなどが大事になってきます。
アニメ制作者が時折りこぼす言葉があります。「アニメファンには見てもらえるが、それだけでは食っていけない。もっと多くの人に見てもらえるようにしなくては」
同じですよね。
現在もニコマスで伸びている動画はあります。それらは外へのアプローチがあるのです。そして、興味をもって見てもらったあとに、内容で魅了し普遍的なもので話題性ももつことができるのです。普遍性とは…玄人でないとわからないものではなく、素人でも理解できるものということです。アイマスの内容に触れるな、ということではなく、アイマスのゲームがもっている本来の要素を素直に表すことだと考えます。キャラの掛け算などが危険ということです。曲においても、曲の魅力を引き出すように動画を作る工夫が肝心だと考えます。選曲の時点でマニアックでない、というのは大前提ではありますが。
オスパーはさすがに知っている人が少ないでしょうね。しかし、だからこそ多くの人に「俺も知らねぇw」と共感してもらえたのです。「俺も知ってる!」と「俺も知らねぇw」は同じレベルの共感になるのです。EDが多めとか、マニアックな選曲に思われがちですが、そうではありません。マニアックで固めたわけではなく、選曲の幅広さが重視されて、結果、多くの人に「どれかは引っかかった」ことになったわけです。テレビでよくやる「懐かしのアニメ特集」の番組とは違うものを提供できたわけです。
「誰もが興味を持てるテーマ」
「事前の宣伝」
ということです。
- 2011-05-02 IN THE BLUE SKY | iM@S架空戦記 | チーフ747Pの始末書録 3/54 5%