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[国際]ニュース テーマ:希望大国ブラジル
【希望大国ブラジル】第2部(1)不毛の大地を誇りに変えた セラード開発
2011.5.1 22:59
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失われる森林
「セラードでの大豆の増産分がそっくりそのまま中国へ輸出されている」
伊藤忠ブラジル元社長で97年からカンポ社の日本側代表である副社長を07年まで務めた筒井茂樹さん(75)はこう指摘する。
セラード地帯で生産される大豆は、75年の31万トンが09年は3682万トン。34年間で118倍に増え、ブラジル産大豆の6割を担うまでになった。
ブラジルの大豆輸出は09年、2586万トンで米国に次ぎ2位。このうち中国向けが1594万トンと61%を占める。00年からの9年間で9倍近く増えた。中国は大豆を自給していたが、所得向上に伴って植物油や食肉の消費が急増し最大の輸入国となった。輸入量は97年の287万トンから09年は4255万トンまで増えた。
筒井さんは「ブラジル一国が中国の食料危機を救っていると言える」と話す。
中国への輸出が増えるとともに、セラード開発は90年代から世界最大の熱帯雨林、アマゾンの南部マトグロソ州などへ広がった。その結果、同州だけで97年から07年までに、ほぼ北海道の面積に相当する760万ヘクタールの森林が失われたという。
◇
地球の反対側で興隆する大国、ブラジルの実像を伝える連載の第2部は農業や鉱業、石油といった資源をめぐる現状を報告する。
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