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渡部陽一、スクープ逃しましたぁ〜

 ビンラディン容疑者について語る戦場カメラマン・渡部陽一=千葉県・柏市の高島屋
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 ビンラディン容疑者について語る戦場カメラマン・渡部陽一=千葉県・柏市の高島屋

 オバマ米大統領は2日、アフガニスタンを拠点とする国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を米東部時間1日に殺害したと発表した。米軍などがパキスタンの首都イスラマバードの北約60キロにある住居で殺害、遺体を確保した。身元はDNA鑑定で確認した。また、この情報を受けた戦場カメラマンの渡部陽一(38)は同日、4月下旬までアフガンで米軍従軍カメラマンとしてテロ組織一掃活動に同行していたことを明かし、帰国直後の大きな展開に驚きを隠せなかった。

  ◇  ◇

 ビンラディン容疑者殺害について質問された瞬間、戦場カメラマンの表情は一気に険しくなった。「アフガニスタンでなく、パキスタンにいたことに驚きました」‐。いつものゆっくりした口調も、この時ばかりは普通の語り口に近かった。

 戦場カメラマンとして、ビンラディンの姿を追っていた。4月からほぼ1カ月もの間、アフガニスタン南部の主要都市・カンダハルに滞在し、米軍の従軍カメラマンとして活動。「ビンラディン、アルカイダ、タリバンと続く武装組織掃討活動に就いていた」といい、ビンラディンを標的にスクープを狙っていたが、現地では「どこにもいないのでは」とささやかれていたという。

 帰国直後に届いた大ニュースには驚きを隠せない。潜伏していたのがパキスタンの首都イスラマバード郊外と知り、「パキスタン政府のある総本山。政治、警察、軍事の中枢が一番集まっているところ。逆を突いたというか、逆転の発想ですね」と灯台下暗しという事実に衝撃を受けていた。

 一応の区切りにも、幾多の戦場を歩いた経験から忠告も忘れなかった。「組織の流れが弱体化していくとは思えない。ビンラディンは、資金面やカリスマ性もあり気持ちの上でのリーダー。報復攻撃が激化するのではと考えている」と、今後のテロ活動への警戒を口にしていた。

(2011年5月3日)

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