１００メートルこいのぼり泳ぐ　避難の双葉町民を招待

　全国有数のこいのぼりの産地、埼玉県加須市で３日、全長１００メートルの「ジャンボこいのぼり」などが巨大なクレーンにつるされて空を泳ぎ、会場の利根川河川敷では、家族連れなど約１１万人が歓声を上げた。

　東日本大震災の影響で、市内の旧県立高校に集団避難する福島県双葉町民ら約１２０人も、市の招待で会場を訪れ、泳ぐこいのぼりの姿を楽しんだ。

　今回は震災を受け、地元の青年会議所が応援メッセージを書き込めるこいのぼりを用意。観客が「ガンバレ　東北」などと寄せ書きをした。

　「立ち上がろう東北」と書いた埼玉県羽生市の公務員阿久津豊さん（４５）は「被災地が一日も早く復旧してほしい」と強調。双葉町の会社員渡辺博樹さん（３０）は「家族と一緒にこいのぼりを見て勇気づけられた」と笑顔で話した。