「あぁ〜あ、やっちまったよ!」−。頭を抱えながら、思わずうめき声を上げてしまいそうな凡ミスが、米国やドイツで起こった。
英紙メトロ(電子版)など海外メディアによると、字幕を間違えたのは米4大ネットワークの1つ、FOXテレビの系列局で、カリフォルニア州サクラメントにある「FOX40ニュース」。
米国時間1日深夜、アナウンサーがウサマ・ビンラディン容疑者の殺害を報じるニュース番組中、画面の下部に「BREAKING NEWS(速報)」「OBAMA BIN LADEN DEAD(オバマ・ビンラディン死亡)」という字幕が映されたのだ。
「ウサマ(Osama)」と「オバマ(Obama)」のスペルは、「s」と「b」の1文字が違うだけ。とはいえ、それで「殺害された方」が「殺害を許可した方」に変わるのだから、致命的なミスだった。しかも一番やってはいけないタイミングで起こった。
視聴者の多くはこれを目撃していたようだが、同局に苦情が殺到したかどうかは明らかにされていない。同局では単純ミスと説明している。
一方、同様のミスをドイツのザイバート政府報道官がやってしまった。ビンラディン容疑者殺害の報を受け、ツイッターに「オバマは罪もない数多くの人々を殺した責任がある」と書き込んだ。友好国である米国をドイツ政府高官が批判する内容になってしまった。
すぐに「ウサマ」と「オバマ」の名前を間違えたことに気づき、投稿を削除したものの、時すでに遅し。インターネット上では、この話題で“祭り”になったという。ネットユーザーの中にはこの書き込みを、「これまでで最高のつぶやき」などと評価? して盛り上がっていたという。
オバマ大統領は上院議員時代の2007年にも、CNNテレビでビンラディン容疑者に言及しようとした司会者が「オバマ・ビンラディン」と言い間違え、オバマ氏が訂正を求めた経緯がある。
(紙面から)