河村隆一、6時間半・104曲熱唱でギネス記録認定

　歌手の河村隆一（40）が3日、東京・日本武道館でソロライブ『河村隆一 at 日本武道館 “限界のその先へ” 100の物語〜終章（エピローグ）〜』を行い、約6時間半で100曲以上を歌うギネス記録を達成した。同ライブは午後2時に開演し、途中3度の休憩を挟み吸入器でのどをケアしながら午後9時過ぎに終了。「正直100曲って大変だね。でも、素敵な経験をさせてもらった。この景色が見たかった。誰も見たことのない景色が見たかった」と充実の笑みを浮かべる河村に、公演終了後、ギネス・ワールド・レコーズ・ジャパンのフランク・フォーリー社長から認定証が手渡された。

【写真一覧】約6時間30分・104曲　ギネス記録認定ライブの様子

　2008年2月3日の『河村隆一 at 日本武道館“70の物語”』公演で、4時間半で全71曲を歌い切ってから約3年。昨年に再始動したロックバンド・LUNA SEAのボーカリストとしても活躍する河村が“限界”を突破してみせた。

　武道館において初の6時間半という長時間にも及んだ同公演は「3部公演」をコンセプトに実施。1997年のソロデビュー当時を思わせる衣装で現われた河村は、ヒットシングル「Glass」や「I love you」、最新洋楽カバーアルバム『THE VOICE』から「虹の彼方に」「雨音はショパンの調べ」など全104曲を歌唱。ピアノの弾き語りでも魅了し、集まった8000人のファンを前に、ソロシンガー・河村隆一の“真髄”を披露した。

　ラスト曲「深愛〜only one〜」でも、河村の声量は衰えることはなかった。アカペラで武道館中に声を響かせ、最後まで全力で歌いあげると、最後に深々と一礼。去り際には再びマイクを通さずに肉声で「どうもありがとう！」と投げかけ、観客の声援を一身に浴びていた。

　当初は3月13日に同公演開催を予定していたが、3月11日に起こった東日本大震災の影響を受けて延期。この日は照明を30％オフする節電にも努めながらのパフォーマンスとなった。河村は「みんなが大変な時こそ、いろんなところに行って、思い切り歌って勇気や夢とかを与えていきたいと思ってる」と、今夏以降に全国ツ アー開催の意向を示し、歌を通して被災地復興に努めていくことを明かした。

　今回のギネス記録は、英ロンドンの同社に後日、ライブ映像等が送られ、「8時間以内に100曲歌うソロアーティスト」のカテゴリーの審査を経て、正式に認定される。


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