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パレス・キャピタル(三菱UFJ証券など出資会社)、福寅(パトライト創業者資産管理会社)がパトライトを買収(TOB)

表示灯大手のパトライトの佐々木雅綱取締役ら創業家一族は、三菱UFJ証券(東京)などが出資する投資会社、パレス・キャピタル(同)と共同で、パトライトを買収する。まず、パトライト創業家一族の資産管理会社の福寅(奈良県生駒市)がパトライトに対し、TOBを実施する。1138万6200株を下限に買い付け、出資比率13.39%から67.79%以上を目指す。完全子会社化する。パトライトの取締役会は賛同している。主要株主でシンガポールの投資会社、いちごアセットマネジメントも「株主としてパトライトを支援できなくなるのは残念だが、買付けに賛同する」との内諾を得ている。買付価格は1株1250円。過去1カ月間の終値の平均992円に対し、約26%のプレミアムを付ける。新株予約権も1個1円で買い付ける。買付総額は142億3200万円。買付期間は11月15日-12月17日までの22営業日。金額は最大で226億5800万円となる。全株式を取得できなかった場合、全部取得条項を付して少数株主を排除する。パトライトは上場廃止となる。福寅は、TOBに要する資金を中央三井信託銀行から200億円を上限として借り入れる予定。TOB成立後、パレス・キャピタルが、運営するコーポレート・バリューアップ・ファンド投資事業有限責任組合(CVFファンド)を通じて、福寅の第三者割当増資を引き受ける。50%超の株式を取得する。同ファンドは、三菱UFJ証券を出資者として300億円の出資コミットメントを受けている。創業家一族は同証券と業務提携していた。パレス・キャピタルは、過半数の取締役を指名する。同社主導のもと、パトライトの経営改革を進める。パトライトは、創業家と前経営陣との対立が表面化。6月の株主総会で創業家が緊急動議を提出し、当時の会長兼社長を解任していた。

★データ追加・修正 2007/12/18 TOBの結果、出資比率は議決権ベースで94.97%となった。有効日に2007年12月26日を追加。出資比率を67.79%以上から94.97%に、金額を142億3200万円から214億7900万円に修正。