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敦賀原発2号機で燃料漏れか 原子炉停止し調査へ

(2011年5月3日午前0時30分)

 日本原電から2日、福井県に入った連絡によると、営業運転中の敦賀原発2号機(加圧水型軽水炉、出力116万キロワット)で同日、1次冷却水の放射能濃度が通常より大きく上昇していると確認された。燃料から放射性物質が漏れている疑いが強く、原電は原子炉を手動停止して原因を調査する方針。周辺環境への影響はないとしている。

 県原子力安全対策課によると、1次冷却水に含まれる放射性希ガスが1立方センチ当たり3900ベクレルで、4月26日の前回測定時から750倍に上昇。ヨウ素133も同4・2ベクレルと前回の2倍に上がった。

 原電によると、炉心にある燃料棒の被覆管に微少な穴が開くなど、損傷した恐れがあるという。今後、測定回数を週1回から1日1回に増やし監視を強化する。

 原電の保安規定では、1次冷却水中のヨウ素131の濃度の上昇に基づき運転を停止するとしており、3日以降に測定した上で6日ごろまでに原子炉停止を判断する。

 福島第1原発事故を受けた既存原発の安全対策をめぐっては、西川知事が国に暫定的な基準をつくるよう要請。基準を満たさなければ定期検査中の原発を起動するのは困難との認識を示している。敦賀2号機が停止した場合、再起動には同様の考え方が適用される可能性が強い。

 県内では現在、敦賀1号機と、関西電力の美浜1号機、大飯3号機、高浜1号機がそれぞれ定検のため停止中。大飯1号機は定検の最終段階に当たる調整運転を続けていて、いずれも営業運転再開の時期が未定となっている。

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