インドシナ大陸の東に位置し、S字型の南北に細長い国土で、南シナ海に面した3,200kmを超える海岸線を有します。西側はラオス、カンボジアと接しており、北部の紅河デルタと南部のメコンデルタを除いては山がちで、とりわけ中部では平地が少ないです。中国と国境を接する北部には山岳地帯が続いていて少数民族が多く生活しています。
面積は331,211kmで日本の約90%(九州を除く日本にほぼ匹敵)、日本との時差は−2時間(日本の正午はベトナムで午前10時)です。サマータイムはありません。
北部は一応四季がある亜熱帯気候であり、年間平均湿度が80%以上と高いため、夏は非常に蒸し暑く、冬は日照が少なく最低気温が10℃を下回ることもある(ハノイでは10℃を下回ると小学校は休みになります)ので生活するには厳しい環境だといえます。特に6月から7月にかけては気温30℃以上、湿度90%以上と不快指数が上がります。
南部は熱帯モンスーン気候で5月から11月ごろにかけての雨季と12月から4月ごろにかけての乾季があります。雨季といっても日本の梅雨とは異なり、午前中は晴天でも午後になるとにわかに黒雲が覆って2時間ほど雷を伴ったシャワーが来る、というパターンです。気温は年間を通して月平均最高気温が30〜35℃程度です。
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