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「焼肉酒家えびす」を経営する金沢市のフーズ・フォーラスが先月、砺波店で食中毒が発生した後で、県内の系列店に対してユッケ用の肉を廃棄するよう指示していたことが分かりました。
会社側は「指示を出したのは患者が系列店に広がる前で、衛生上の理由だった」と説明しています。
えびすの食中毒をめぐっては砺波店で患者が発生したことを県が初めて公表したのが先月27日でした。
これを受けてフーズ・フォーラスは、県内の他の系列店に対してユッケの販売を停止し、ユッケ用のモモ肉を廃棄するよう指示しました。
このためその後、富山市保健所が富山市の富山山室店などに立ち入り調査に入った際にユッケ用のモモ肉が残っておらず、肉の検査が行えなかったということです。
フーズ・フォーラスの中山剛営業本部長はKNBの取材に対して「ユッケの販売を停止したため、パックを空けてしまった肉は使えなくなると考えて衛生上の理由から廃棄するよう指示した。
食中毒が系列店に広がる前の判断であり、証拠を隠すという意図は全くなかった」と説明しています。
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