【ワシントン共同】1日夜にオバマ米大統領が発表した声明の要旨は次の通り。
一、米国は国際テロ組織アルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害した。
一、「9・11」(米同時多発テロ)は米国民の記憶に焼き付けられた。3000人近くの市民の命が奪われ、われわれの心に大きな穴を残した。深い悲しみに米国民は一つになった。米国は市民や友人、同盟国を守るため、アルカイダとの戦争に踏み切った。
一、私は大統領就任後間もなく、米中央情報局(CIA)のパネッタ長官にビンラディン容疑者の殺害か拘束をアルカイダとの戦いにおいて最優先事項とするよう指示した。
一、昨年8月にビンラディン容疑者の所在に関する有力情報の報告を受けた。先週、行動を起こすのに十分な情報を得たと判断し、作戦を承認した。
一、本日、私の指示により少数の要員で編成した米部隊が、並外れた勇気と能力で作戦を実行した。銃撃戦の後、ビンラディン容疑者を殺害し、遺体を確保した。
一、ビンラディン容疑者は20年以上にわたってアルカイダの指導者であり象徴だった。ビンラディン容疑者の死は、アルカイダを打ち負かすためのこれまでの米国による取り組みの中で、最も重要な業績だ。(殺害で)正義が行われた。
毎日新聞 2011年5月3日 東京朝刊