「死ぬのは恐くない…?」 (「伊藤若冲 アナザーワールド」)
伊藤若冲 「髑髏図」
縁起でもない、
などと、怒らないでください。
これも若冲さんですから…。
(画讃)
一霊皮袋 ゝゝ一霊
古人之語
八十六翁 高遊外
魂は肉体であり、肉体は魂である。
すなわち、
肉体が滅びれば、魂も滅びる、
というような意味か。
しかし、
このドクロから、
悲壮感、虚無感などは、感じられない。
若冲は、
「死」を、
いずれ必ず訪れるものと、
受け入れていたのではなかろうか。
若冲さん、こんなのも描いてます。
伊藤若冲 「野晒図」
桜の花の表具がイイ!!!
表具師さんも、シャレてるなあ。
(画讃)
月
長門介景樹
闇も無し常に
かくてる月ならば
よをぬる人ハ
あらしとそ思ふ
闇があるから、月は美しい。
死があるからこそ、生が輝く。
そんな感じでしょうか。
昨夜、
救急車に乗りました。
(具合が悪くなったのは、私ではありません。)
その間、約90分。
いろんな事を考えた。
救急隊員のお兄さん、
カッコイイ…。
常なる緊張が、男を成長させるのか。
なんてことばかりではなく、
「死」についても…。
人間は、
遅かれ早かれ死ぬものだ。
それを避けては通れない。
ならば、最期のその日まで、
生きて、生きて、生ききろう…。
じたばたしたって、死ぬときゃ死ぬさ。
悩みは無用。
ケセラセラ…。
不謹慎ですが、
あのピーポー、ピーポー、
たまりませんね。
可笑しくて、可笑しくて、
笑いを堪えるのに、必死でした。
救急隊員の方々には、
嗚咽を堪えているように見えたかもしれませんが…。
(親切にしてくださって、ありがとうございます。)
私の性格が不真面目なのか、
それとも、
不安を紛らすための自己防衛本能か…。
いずれにしても、母は無事でした。
ほっ…。
旅館の方々、
お騒がせして、申し訳ございませんでした…。
最後に駄句を…。
星空や 河鹿鳴く声 水の音
家麿
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