韓国の中小メーカー、研究開発者不足が深刻

 京畿道にある電子部品メーカーA社は、製品の開発が3カ月遅れたため、最近取引先を失った。同社の関係者は「研究開発(R&D)に携わる人材が足りず製品開発が遅れている。研究開発者の募集を1年中出しているが、応募者がいない」と嘆いた。仁川市南洞工業団地の自動車部品メーカーB社も状況は同様だ。同社の関係者は「特殊自動車部品の開発を任せられる人材を探しているが、ソウルから離れている上に中小企業のため、なかなか応募する人がいない」と話した。

 中小製造企業の3社に1社は研究開発者が不足し、新製品の開発に支障が出ていることが分かった。大韓商工会議所によると、先ごろ中小製造企業407社を対象に調査した結果、「研究開発者が足りない」と回答した企業は全体の33.7%を占めた。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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