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【芸能・社会】

清志郎 魂の叫び 三回忌イベントで仲井戸“CHABO”麗市ら19組集結

2011年5月3日 紙面から

 がん性リンパ管症のため58歳で死去した“キング・オブ・ロック”ことミュージシャン忌野清志郎さんの三回忌にあたる2日、東京・北の丸の日本武道館で、「忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー 日本武道館 Love&Peace」と題したライブイベントが開かれた。

 武道館は清志郎さんが「RCサクセション」のメンバーとして81年から10年連続でコンサートを行い、08年にがん克服後の「完全復活祭」を行った場所。この日は「RC−」のギタリスト仲井戸“CHABO”麗市(60)やドラマーの新井田耕造(58)をはじめ、泉谷しげる(62)、斉藤和義(44)、奥田民生(45)ら清志郎スピリットを受け継ぐ19組が集結。約6時間にわたってパフォーマンスを行った。

 愛用の自転車で武道館入りし、メークをばっちり決めた後、ステージ上で「愛し合ってるかーい?」「イェ〜って言え〜」などとおなじみのセリフを元気いっぱいに叫ぶ在りし日の清志郎さんの映像が流れ、名曲「雨上がりの夜空に」でオープニングを迎えると、約1万2000人が総立ちとなり、手拍子が巻き起こった。

 泉谷は中盤にギターの弾き語りで2曲を歌う予定だったが、「雨上がり−」の歌唱を途中でやめ、予定外の「サマータイム・ブルース」を歌い始めた。

 同曲は86年のチェルノブイリ原発事故の後、清志郎さんがエディ・コクランの名曲に、日本語で反原発のメッセージを乗せて制作。レコード会社が同曲を収録したアルバムの発売を中止するなど物議をかもした。

 「東電よー、必ず(放射性物質の)漏れを止めますっていうならよー、原発をお台場に造ってみろってんだ、コラ!! 安全なんだろう? だったら一家に一台、小原発を作れ。原発はいらねぇんだよ!!」。今なお予断を許さない状況が続く原発事故。清志郎さんの心の叫びを代弁するかのように、泉谷はシャウトした。

 また、自身の楽曲「ずっと好きだった」を、反原発の替え歌ソング「ずっとウソだった」として“セルフカバー”した斉藤和義も、「清志郎さーん、また替え歌が(レコード会社に)怒られちゃいますよ〜。ざまーみやがれ!!」と不敵な笑みとともに叫んでいた。

 

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