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【大リーグ】

イチロー“落球”で連勝ストップ 太陽の光で飛球見失う

2011年5月3日 紙面から

 【ボストン=ジョン・ヒッキー】6連勝を阻んだのは、太陽の光だった。マリナーズのイチローは1日(日本時間2日)、デーゲームのレッドソックス戦で2−2の9回1死からローリーが放った飛球を太陽の光で見失った。白球はとっさに半身になった背番号51の腰に当たって右に跳ね、記録は三塁打。このプレーが2−3のサヨナラ負けに直結し、連勝は5で止まった。

 マウンド付近でサヨナラ打のクロフォードを祝福する赤い輪ができる。イチローはそこから視線をそらしたまま、濃いサングラス越しでも分かる鬼のような形相で足早にベンチへ戻った。

 「太陽があることはわかっていたから、難しい判断だった。捕りにいってあのようになるか、ヒットにさせるか。本能的に捕りにいってしまった」。10年連続ゴールドグラブ賞の名手は、後ろに下がり単打にとどめなかったことを悔やんだ。打席でもナックルボーラーのウェークフィールドにひねられ、6回に12試合、56打席ぶりの空振り三振。9試合ぶりの無安打だった。

 「不運だった」とウェッジ監督。9回のマウンドにいたライト投手は試合後にイチローのところへ歩み寄り、「気にするなよ」と肩をたたいた。 (スポーツプレス・ノースウエスト記者)

 

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