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【マニュライフ生命スタジアム@日刊スポーツ】 プロ野球、J1をつぶやく

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社長一問一答 後編

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ジョブローテーションは必須

新人はどこに配属されるか分からないのですが、配属後どのように異動があるのですか?
三浦 基本的にはジョブローテーションはベターな方法だと思っています。ただ、単純に回せば良いという問題ではありません。あくまでもキャリアの幅を広げさせることで成長を見込める、逆に言えば、その部門部門で結果を出している、有能と言われている人間ほど、たくさん色々なところを経験させたいと思っているのです。中には、キャリアパスと同時に一気にその部門のスペシャリストとして、専門家として育てきろうという考え方もあると思うので、そこの見極めだと思います。

一人の社員をジョブローテーションでゼネラリストとして育てるのか、スペシャリストとして育てるのかについてはどのように考えられていますか?
三浦 それは、もう少し時間もかかると思っていますが、私が考えているのは、最終的に現場サイド、要するに実務のスペシャリストにさせようと思っても、少なくとも、一定期間管理職の経験をさせなければダメだと思っています。逆サイドの立場を経験させて、その考え方・見方も頭に入って、現場のスペシャリストに戻るのが一番良いかなと。そうしないと、ただの職人になってしまうからです。

変革が求められる時代ですが、そのために今後会社の何を変え、何を残そうと考えられていますか?
三浦 何を変え、何を残そうという考えはありません。一旦、できれば、社員の上から下まで社内全員がリセットすべきだと思っています(2011年度全社スローガンは「リセット」)。要するに、今まで右肩上がりで来た時代が長かったから、成功体験しか知らない世代が多くなってきました。でもこうなった以上、今までやってきたことは正しいことをやってきたんだ、という意識、これをリセットして欲しい。成功体験を1回棄ててほしい。

要は、過去はこれで上手く行ってきたけれど、現状あるいはこれからの時代に向けて、このやり方がこれから「ベターなのか、そうじゃないのか」という、とにかく今まで自分らが積み重ねてきたものに対する、疑問、吟味をやって欲しいわけです。それがないと、今でも一番良い商品を作っているんだ、とまだみんな言っているけど、数字の現実があります。何がベターかは時代時代で変わるはずなのですが、そこだけ時代が変わっていない。だから1回リセットしたい。過去の栄華、プライドを棄ててほしい。必死さを棄てられては困るけども。

とにかく、自分たちがやっていることが全て正しいんだ、ではなくて、自分たちのこのやり方でいいのか、本当に大丈夫なのか、というところから皆がスタートしてくれれば、絶対もっと新しい戦略なり、新しい商品の中身なり、もっとスピーディーに変えられる要素はたくさんあると思うんですよ。

皆さんには暴れてほしい

そんな中でこれから当社に入社される方に求めたいものは何ですか?
三浦 求めたいのは一個だけです。それは暴れてほしいということ。
当然、この会社の中の基本のきは覚えてもらわないといけませんが、その基礎を踏まえた後は、好き放題暴れてくれればいいと思いますし、言いたいことを言えばいいと思っています。その中で、例えば10言って、8がピンボケな話であっても、若いんだからピンボケな発案でも何でもかまわない、という発想がほしいですね。こんなことを言ったら馬鹿にされるんじゃないかとか、怒られるんじゃないかという、いわゆる優等生っぽさは無くしてほしいと思っています。

「暴れる」とは具体的にどのようなイメージですか?
三浦 言葉は悪いですがいわゆる猪突猛進型。とにかくなんでもかんでもぶつかっていくやんちゃさですね。頭のよさより、図太さ。相手にがんがんぶつかっていって、足運んで、相手の懐に飛び込んでいく。これは営業でも編集でも同じだと思うんですよね。

結局、人と人とのぶつかりあいがすべてであって、日刊スポーツは工場の機械を扱っているわけでもないし、家電製品作っているわけでもありません。情報を得るのも、新聞を売るのも、広告取るのも、結局人と人。人と人の折衝以外、当社には仕事がないんですよ。そういう意味で言うと、人に強い人間が欲しいですね。

語学や文章力は必要ですか?
三浦 文章力は要りません。語学力はあるにこしたことは無いと思いますが、変に作文がきれいに書かれていても、例えば編集で毎日記事を書かされていたら覚えるものだと思っています。

こんな人材はいらない!というのはありますか?
三浦 上長の指示が無ければ動けない人間は絶対いりません。自分からこれをしたいといって、そうじゃねーだろう、と怒られて指示通り動くのなら良いと思いますが、指示待ち族はいりませんね。

こんな人材が欲しい!というのはどうでしょう?
三浦 どんな仕事でも、まず自分としてはこう動いてみたい、こうやって見たい、と考え、そこから、先輩、上長と話をするタイプの人間が欲しいですね。考えずにどうしましょうかね、という人間はいりません。

例えば、文社特集グループのグループ長は30前後ぐらいの時、阪神大震災が早朝に起こりました。彼は、その若さで、まず新幹線に飛び乗って、新大阪に着いてからデスクに電話したんですよ。デスクの自宅に電話すると、大阪で起きた震災だからとりあえず会社に来い、それで原稿の受けや対応をしろといわれる可能性が強いと考えたわけです。それで、デスクが怒れるわけがありませんよね。そういう人が欲しいですね。



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