阪神は2日、巨人3連戦(3日〜・東京ドーム)へ向け、東日本大震災後初めて上京した。開幕から好調を維持し、阪神移籍後初の3戦連発へ期待がかかる新井貴浩内野手(34)は「巨人どうこうよりもタイガースの野球をする」と力強く語った。首脳陣も主砲に全幅の信頼。合言葉は「新井にまわせ!」だ。
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打線のカギは新井が握っていると言っても過言ではない。打率・371、3本塁打、10打点はいずれもチームトップの成績。3日の巨人戦では広島時代の07年以来、阪神移籍後では初となる3試合連発の期待もかかる。
夕方に新神戸から上京した主砲は「今は自分のスイングができている。大事に1球、1球しっかりやっていく」と静かに闘志を燃やした。今はイメージする打撃ができているからこそ「集中してやっていかないと。状態がいいからと言って、(打撃の)波は確実にあるわけだから」と気を引き締める。
巨人戦では昨年、チーム2位の打率・330をマークした。甲子園での前回3連戦(4月19日〜)でも、12打数6安打の打率・500と変わらぬ好相性ぶりを発揮。「ジャイアンツが相手ですから。タイガースらしい野球をやる。相手どうこうより、みんなで頑張りたい」と意気込む。
チームは開幕から16試合を戦って7勝8敗、1引き分けの借金1。好調な投手陣を打線が援護できないゲームが半数を占めている。特に5番・ブラゼルが19打席連続無安打と極度の不振に陥っており、和田打撃コーチは「新井の前にいかに走者をためられるか。他の選手がどうこうではなく、新井の前に1人でも多く(走者を)出せるようにしたい」と“合言葉”を設定した。
さらに打線全体としても東京ドーム、横浜スタジアムと比較的、本塁打が出やすい球場が続く。「空中戦?そういう試合をこの1週間と言うより、1日でも早くつくらないと。(ファンは)物足りなく思っていると思うので、1日も早く元の状態に戻さないといけない」。一発攻勢で快勝するゲームをつくることが、低迷する打線の起爆剤になると考えている。
チームは3月11日の東日本大震災後、初めて東京入りした。3日からの3連戦は東京ドームの開幕カード。新井は「タイガースファンはもちろん、野球ファンは東京ドームで野球を見られる日を待っていたはず。ファンのためにもいい試合をしたい」と意気込む。
首を長くして、この日を待っていた関東の虎党のために‐。新井のバットが野球の力を示し、真弓阪神を上昇気流へ乗せる。
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