2011年5月3日12時0分
住民団体「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の代表、山戸貞夫さん(61)は会員に「言動は慎重に」と伝えた。「事故を『それ見たことか』と思っていると誤解されれば、世論を敵に回す」と考えた。
上関原発の建設工事は一時中断しているが、地質調査のための掘削は続く。現場の田ノ浦湾には毎日、ダイナマイトの音が響いている。
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■福島第一原発事故をめぐる主な動き
3月11日 福島第一原発が津波で全電源を喪失。政府が初の原子力緊急事態宣言を発令
12日 1号機で水素爆発。社員ら4人がけが
14日 3号機で水素爆発
18日 福島第一原発事故が国際評価尺度でスリーマイル島原発事故と並ぶ「レベル5」に
24日 3号機タービン建屋内の放射能汚染水で、作業員3人が被曝(ひばく)
4月12日 福島第一原発事故が国際評価尺度でチェルノブイリ事故と並ぶ「レベル7」に
22日 福島第一原発の半径20キロ圏内が「警戒区域」に。住民も含め、原則立ち入り禁止となる
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激しい揺れ、大津波、そして原発事故。経験したことのない大災害は、日本社会の言論状況に何をもたらしたのか。朝日新聞阪神支局で記者2人が殺傷された事件(1987年5月3日)を機に始めた企画の第36部でその姿を追う。(この連載は、武田肇、白木琢歩、山田優、神田大介、成沢解語、羽根和人が担当します)