米、パキスタンでのビンラディン容疑者支援解明へ

　ブレナン米大統領補佐官（テロ対策担当）は２日の記者会見で、米側の急襲作戦によってイスラマバード近くの隠れ家で殺害された国際テロ組織アルカイダ指導者のウサマ・ビンラディン容疑者について、パキスタンでどのような支援を受けていたかを捜査していることを明らかにした。パキスタン当局の関与の可能性を否定しなかった。

　米側は隠れ家から押収した証拠品の分析を急ぎ、他のテロリストの居所やテロ計画の有無も調べる方針だ。

　ブレナン氏は、ビンラディン容疑者の妻が米軍との銃撃戦の際に同容疑者の盾代わりとなり死亡したとしたが、ＣＮＮテレビは別の高官がこの情報を否定したと報じた。ブレナン氏は「可能なら（ビンラディン容疑者を）生け捕りにした」と述べたが、同容疑者が抵抗したため特殊部隊員の安全を考慮して殺害に踏み切ったとした。

　米政府高官は作戦をパキスタン当局に事前に相談しなかったのも「隊員の安全確保のため」とした。

　また、容疑者の遺体について、イスラム教にのっとり２４時間以内に葬る必要があったため、事前に選択肢として検討していた水葬を実施したと説明。遺体を引き受ける国が見つからなかったことも理由に挙げた。（共同）

（2011年5月3日10時14分  スポーツ報知）

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