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横浜市でもユッケ食べた女性が食中毒 3県で患者57人

2011年5月3日3時1分

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 富山、福井両県の焼き肉チェーン店で生肉のユッケなどを食べた男児2人が死亡した食中毒で、横浜市内の同じチェーン店でユッケを食べた20代女性が、重症の食中毒症状を起こし、入院していることが2日、厚生労働省などへの取材で分かった。患者は3県で57人に達し、うち腸管出血性大腸菌のO(オー)111などが引き起こす溶血性尿毒素症症候群(HUS)やその疑いがある重症者も23人に上る。

 厚労省などの説明では、女性はHUSが疑われ、意識がはっきりしないという。横浜市が原因の特定を急いでいる。

 チェーン店は「焼肉酒家えびす」。経営する「フーズ・フォーラス」(本社・金沢市)の石野浩平・対策本部長や同省によると、この女性が食事をしていた横浜上白根店に2日、横浜市の立ち入り調査が入ったという。このほか、同市の横浜若草台店でも食中毒の疑いが2件あるとして立ち入り調査があったという。

 一方、福井県によると、男児が感染したO111の遺伝子が、富山県内の同じチェーン店で食事をし、食中毒と診断された患者4人から検出された菌の遺伝子と型が一致した。

 同社は北陸3県と神奈川県に20店舗を展開。2日までに、うち5店の客が食中毒で死亡したり、症状を訴えたりしている。富山県警は同日、砺波署に捜査本部を設置。今後、業務上過失致死傷の疑いでチェーン関係者らから任意で事情聴取を進める方針。

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