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1号機建屋内に空気浄化装置を設置へ
福島第一原子力発電所では、1号機で人が建屋の中に入って作業できる環境をつくるため、空気を浄化する装置を設置することになった。
「東京電力」によると、設置されるのは「排風機」と呼ばれる装置で、空気中の放射性物質をフィルターに吸着して取り除くもの。1号機の原子炉建屋内では、高レベルの放射線が計測されており、作業員が中に入れない状態だが、この装置によって建屋内の空気を浄化し、原子炉圧力容器を冷やすのに必要な作業を速やかに行いたい考え。東京電力は、2日から設置の準備に入り、4日後には空気の浄化を開始し、さらに2~3日で人が入れる状態にもっていきたいとしている。
一方、安全に停止した6号機では、タービン建屋の中にたまった放射性物質を含む汚染水が増えていることがわかった。建屋周辺の地下水が建屋内に浸入しているのが原因だと考えられているが、このままでは機器類に影響を与えるおそれがあることから、放射性物質を含む汚染水を仮設のタンクへ移送する作業が1日から始まっている。
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