試合復帰へ向けて意気込む名古屋MFダニルソン(右)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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故障離脱中の名古屋グランパスMFダニルソン(24)が戦列復帰へラストスパートに入る。2月1日の始動日に右足小指骨折が判明。ようやく1部の練習に合流できるようになり、7日の清水戦(瑞穂陸)での復帰を狙っている。
まだ対人プレーもしていないが、ダニルソンは復帰に向けて、頼もしいセリフを吐いた。
「5月中に復帰したい。監督の考え次第だけど、清水戦くらいになるんじゃないかな」
4日のアジア・チャンピオンズリーグ、杭州緑城戦(瑞穂陸)を挟んで、準備期間は1週間もないが、ダニルソンは予定通りの仕上がりを強調した。
「自分としては、まだ怖さがあったので(再発の)リスクを考えて、慎重だった。もうすぐ対人プレーに入る」
グランパスは故障者が続出して苦しい戦力事情になっているだけに、昨年、ボランチとして超人的な活躍を見せたダニルソンの復帰が待ち遠しい。先月24日の浦和戦(埼玉ス)で金崎が左足太ももに肉離れを起こし全治2週間。27日には吉村が右膝を負傷し全治5週間。29日の川崎戦では、闘莉王が右足太もも肉離れで戦列を離れた。
約3カ月のリハビリ。ダニルソンはその序盤、上半身強化を徹底的に強化した。ただ筋肉をつけすぎると、しなやかさが失われるため2週間ほど前にストップ。復帰の最終段階に入った。
「かなりハードにやったから、ごっつくなっていると思う。腹にもまだ脂肪がついてるかもしれないけどね」
一時は体重が90キロ近くにまでなったが、4キロほど落とし「あと1キロでベストになる」と不安はない。J1連覇へ欠かせない男が、もうすぐピッチに戻ってくる。 (木本邦彦)
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