オタクのプロは一味違う、世界に秋葉原を発信

2011年4月26日 17時00分 (2011年4月26日 17時40分 更新)

瀬川剛史さん

[拡大写真]

【発掘オモシロ人間】「あっとおどろく放送局」オフェンス部・瀬川剛史さん(31)

 オタク族と呼ばれる人種はたくさんいるが、オタク・プロとしてネット放送局「あっとおどろく放送局」で働く瀬川さんは一味違う。世界一の電気街、秋葉原のことなら、知らないことがない。

 電気店のことは序の口で、メイドカフェの話になると目が輝く。90店舗ある秋葉原のメイドカフェ全てを知り尽くし「イベントをやっている店」「すごいかわいい子が揃っている店」など、どんな質問にも即座に答える。彼を知る人は皆「アキバのエバンジェリスト(伝道師)」と呼ぶ。

 自ら『あっ!とおどろくAKIBA NOW』(月曜~金曜17時から生放送)という番組の金曜日「ディープなAKIBAみぃつけた」というコーナーを担当、世界に向けて秋葉原を発信する。アキバについての言及をメーンに、過去に不動産屋で働いた経験を生かしたアキバ不動産事情などにも触れる。

 「“萌え”をどうしたらもっと、一般の方に分かってもらえるか、アキバに初めてきた人が、帰りにはメイドカフェ大好きになっているような伝え方をしたい。そのために全店舗を回りました。いま“萌え産業”の市場は2010年に、全国6674億円になっています。5年前は4100億円でしたから、不況にもかかわらず、数年で数千億円の伸びです」と説得力もすごい。

 「萌え…は、一言で擬似恋愛。漫画、アニメの主人公に本気で惚れちゃうんです。それでフィギュアを購入したり、コスプレなどが流行り、その流れでメイドカフェがある。実際に女の子たちが着ているのはコスプレで、擬似恋愛の延長線上に客が集う。客たちは女の子たちをジーッと凝視して、女の子たちは見られるのが嬉しいわけです」

 そこから先は求めない。自分の中で満足して完結するという。それが“萌え”の世界だという。実は瀬川さん、他にもプラモデルやヨーヨーのプロとして認められるツワモノ。

 ガンダムのプラモを2年で完成し、それをネットオークションで28万円で落札した経験を持つ。プラモ代が3000円、それに色を塗るための絵の具や、小物代を含めた原価は5000円。だから50倍以上で売れた計算になる。ヨーヨーは東京都の子育て支援で、子供たちへの刺激となる活動をする。

 これからの夢を「オタク専門のコミュニティーを作って、もっとアキバを世界に発信していきたい」という。なおアキバに関するなんでも質問はsegawa@odoroku.co.jpで受け付けている。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』で若き宣教師・フィリップを演じたサム・クラフリン (C) Disney Enterprises, Inc.

期待の新星が明かしたジョニー・デップの素顔とは?

注目の商品