高木マニア堂

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300:阿修羅阿修羅阿修羅

ノンセクション2011年04月26日 07:58 | フォルダ : 

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<2011年2月=東スポ携帯サイトより>



「♪もともと特別なオンリーワン」なんて歌が流行ったり、蓮舫議員が「2番じゃダメなんですか?」と発言したり、運動会のかけっこで、みんな一緒に手をつないでゴール…な風潮が強い昨今ではあるが、一方で日本人はランキング物が大好きだ。

 CDやDVDの売り上げ、視聴率のランキングetc。本来は消費者や視聴者が知らなくとも良い情報である。

 だが実際に、新聞や雑誌など記事を作る側としても、さまざまなモノをランキング化することによって、記事をまとめやすいという利点もある。

 女性誌が大好きな「抱かれたい男」「抱かれたくない男」、男性誌の定番「上司にしたい男」「部下にしたい男」なんてランキングに何の意味があり、何の役に立つのか? は分からない。

 だが、そのランキングで1位となった人やモノは、その後「○×ランキングで1位の~」なんて肩書きを使い続け、宣伝にも利用できるのだから、持ちつ持たれつでもある。

 1月31日の午後8時。InterFMで、この地球上で最も無意味でバカバカしく、かつマニアックな素敵なランキング番組(?)がオンエアされていた。

 その名は何と「私が好きな国際プロレステーマ曲セレクション」。堂々のゴールデンタイム1時間番組だ。

 ごく一般的にFM局の番組は、オシャレな洋楽のイメージが強い。「国際プロレス名曲集」なんて文字が並んだ、当日の新聞ラジオ欄を見た瞬間「果たしてこれは、現実世界のことなのか…」と、頭がクラクラしてきた。

 プロレスの入場テーマ音楽には、アントニオ猪木の「炎のファイター(イノキボンバイエ)」を始め、世間的にも有名な楽曲が数多い。

 だが、国際プロレスで使われていたテーマ曲の知名度はというと…。たしかにプロレス興行におけるテーマ音楽使用は、国際プロレスが元祖であり本家ではあるのだが…。

 また。エースのラッシャー木村がパンチパーマに陰鬱な表情を浮かべつつ、ダニエル・ブーン(ビューティフル・サンデーの一発屋として有名)が歌う「スカイダイバー」の能天気なメロディーで入場していたことは、今や「もっとも似合わないプロレステーマ音楽」として、プロレス界の伝説となっている。

 で、5000通ものリクエストを集め(たぶんウソ)、栄えある(?)1位に選ばれたのは、国際プロレスで唯一、流用曲ではなく専用に制作された阿修羅原のテーマ曲「阿修羅」(作曲・淡海悟郎、演奏・ミノタウロス)だった。

 冒頭から野太い声で「アシュラ~アシュラ~」と繰り返し、続けてトランペットの音色が響き渡る、絶大なインパクトの名曲だ。

 2年前(2009年)に松山ケンイチ主演でドラマ化された「銭ゲバ」に続き、ジョージ秋山の問題作「アシュラ」が奇跡のドラマ化でもされた際には、ぜひとも主題曲に使って欲しいほどインパクトがある曲だ。

 国際プロレスが消滅して30年。阿修羅原が引退して17年(そもそも引退した頃には別の曲を入場テーマに使っていたが…)。

 そんな2011年に「国際プロレス・名曲ナンバー1」の称号を手にした「阿修羅」が、そのような肩書きを武器に再版しオリコンチャートに殴り込みなんて話は…ない。AKB48あたりが「阿修羅2011」として、カバーするなんて話はもっとない。

 ちなみに音源はキングレコードだ。ア~シュ~ラ~。

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